スイートピー株枯病(新称)の発生と本病原に対する感受性の品種間差

スイートピー株枯病(新称)の発生と本病原に対する感受性の品種間差

タイトルスイートピー株枯病(新称)の発生と本病原に対する感受性の品種間差
要約2004年以降、宮崎県で発生しているスイートピーの萎凋症状はFusarium oxysporum Schlechtendahl:Friesによるものであり、新病害としてスイートピー株枯病(新称)を提案する。スイートピー各品種の本病原に対する感受性には品種間差がある。
キーワードスイートピー、Fusarium oxysporum、スイートピー株枯病、品種間差
担当機関花き部
宮崎総農試 生物環境部
連絡先0985-73-6448
区分(部会名)九州沖縄農業
分類技術、参考
背景・ねらい
    日本一のスイートピー産地である宮崎県南那珂郡において、2004年に株全体が枯死する病害が発生し問題となっている。本病害の病原を解明するとともに、現地ほ場では発病の程度において品種間差が示唆されたので、50数品種を供試して感受性を比較する。
成果の内容・特徴
  1. 本病は下葉から黄化し、次第に株全体が枯死する(図1)。根腐れ症状はみられず地際部の髄部が赤褐色に変色する。罹病株の地際部から高率に同性状の糸状菌が分離され、分離菌株を健全なスイートピー苗に浸根接種すると、1~2週間後に現地ほ場で見られるような葉の黄化または白化や葉枯症状および地際部髄部の変色が再現できる。
  2. 分離菌株はSNA培地やPDA培地上での形態観察および培養性状並びにmtSSU rDNAとβ-tubulin遺伝子両領域の塩基配列解析の結果からFusarium oxysporum Schlechtendahl:Friesと同定できる(表1、図2)。
  3. 分離菌株の宿主範囲を明らかにするために、スイートピーを含むマメ科作物8種15品種を供試して浸根接種を行った結果、スイートピーに特異的に強い病原性を示す。さらにインゲンの「キーストンすじなし江戸川」および「ソティつるなしいんげん」に対しても強い病原性が認められるが、「スラットワンダー」には病原性は全く認められない。
  4. 浸根接種により分離菌株に対する感受性を調べた結果、品種間差が認められ、接種約1ヶ月後の枯死株率は10~100%の範囲にある(表2)。枯死株率および発病度が低かった品種は「ロイヤルウェディング」、「スーパースヌーピー薄紫」、「スーパーミッドブルー」、「ハニームーン」等で,逆に高かったのは「イースターパレード」、「エレガンスピンク」、「エミリー」、「セレモニーホワイト」等である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 感受性比較試験の結果は、主要品種において現地ほ場と同様の傾向がみられるため(データ省略)、本病発生ほ場での品種選定の際の参考になると思われる。
具体的データ
表1
表2
図1
図2
予算区分県単
研究期間2004~2006
発行年度2008
収録データベース研究成果情報

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