ドリル式コアサンプラーによるバンカーサイロの簡易密度推定

ドリル式コアサンプラーによるバンカーサイロの簡易密度推定

タイトルドリル式コアサンプラーによるバンカーサイロの簡易密度推定
要約ドリル式コアサンプラーによる大型バンカーサイロのサイレージ密度測定法を検討した結果、慣行法(注水法)で測定した密度と相対的に一致した値が得られた。この方法はサイレージの簡易な密度測定法として推奨できる。
担当機関北海道農業試験場 畜産部 飼料評価研究室
連絡先011-857-9236
区分(部会名)農業総合
専門動物栄養
研究対象家畜類
分類指導
背景・ねらいサイレージの密度は変敗の指標として重要である。しかし、バンカーサイロの場合、密度を測定するには多大な労力がいることから、簡易な方法の開発が求められている。そこで、電動ハンドドリルを利用した簡易なサンプリング方法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 試作したドリル式コアサンプラーは直径7cm×長さ26cmの鉄製円筒で、先端の挿入部分に帯鋸刃を回転方向と逆向きに溶接している。(図1)
    本装置は市販の電動ハンドドリルに装着して、サイレージを穿孔しながら円筒内にサンプルを取り込む簡易な構造である。(写真1)
    なお、サンプリング時の回転負荷を考慮すると、1kW程度のアングルドリルで、300rpm付近の回転数で使用すると良い。
  2. 試作した装置によるサンプリングは簡便であり、効率的に多点を測定することが可能である。一方、慣行の注水法では、縦30cm×横30cm×深さ25cmの穴を掘り、サイレージを取り出し重量を測定したあと、サンプルを採取した空洞の中へビニール袋を入れ、注水した重量から容積を求めた上で、両者から密度を算出するので、サンプリングに時間を要する欠点がある。
  3. 試作した装置で北海道における農家の大規模バンカーサイロ22基(十勝9、石狩5、天北8)のサイレージをサンプリングして注水法による密度の測定結果と比較したところ、ドリル法では注水法の測定値よりも15%程度低い値を示すものの、両者間に1次式で回帰できることが明らかになり、本装置による簡易な密度測定が可能である。(表1)(図2)
  4. 試料採取は、測定するサイレージの部位について5反復し、両端の数値は棄却して3点の平均値を用いることが望ましい。(表2)
成果の活用面・留意点
  1. 簡便なドリル法で迅速にサイレージ密度を測定できるので、変敗予防対策が容易になる。
  2. コアサンプラーの押し込み方で測定値が変動する可能性があり、円筒内に一定の低速で均一にサンプルを取り込むような操作が肝要である。特に低水分で密度が不均一なサイレージについては、測定点数を増やして最大値と最小値を棄却するなどの工夫を要する。
具体的データ
図表
図表
図表
図表
図表
予算区分実用化促進(地域総合)
研究期間1996~1997
発行年度1996
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat