サイレージ用とうもろこし一代雑種親自殖系統「Na50」の育成

サイレージ用とうもろこし一代雑種親自殖系統「Na50」の育成

タイトルサイレージ用とうもろこし一代雑種親自殖系統「Na50」の育成
要約「Na50」(エヌエイゴジュウ)は、カリビア型フリント種で、極晩生に属し、耐倒伏性及び組合せ能力に優れた自殖系統である。サイレ-ジ用とうもろこしのF1品種育成のための花粉親系統として利用できる。
担当機関草地試験場 育種部 育種第2研究室
連絡先0287-37-7551
区分(部会名)草地
専門育種
研究対象飼料作物類
分類普及
背景・ねらいわが国における環境適応性が高く、優れた特性を有する国産F1品種の育成には、優良F1親自殖系統の育成が不可欠である。自殖系統にとって耐倒伏性、耐病性とともに組合せ能力は最も重要な形質である。そのためデント種自殖系統と組合せ能力の高いとされているフリント種を母材として耐倒伏性に優れた自殖系統の育成を目指す。
成果の内容・特徴
  1. 20のカリビア型フリント種の日本在来品種から育成された合成集団を病害抵抗性について1サイクル循環選抜を行った改良集団JF1C1を母材とし、各種病害抵抗性と耐倒伏性等についての選抜と固定により育成したフリント種自殖系統である。平成3年、S6のとき「Na50」と命名され、以後自殖ときょうだい交配で維持されている。
  2. 生態的特性:早晩性は「極晩生」に属する。ごま葉枯病抵抗性は「中」、紋枯病抵抗性は「やや弱」、耐倒伏性は「強」である(表2)。
  3. 形態的特性:草型はセミアプライト型で、稈長は「長」で約200cm、着雌穂高は「やや高」で約95cm、稈径は「やや太」で2.0cm、分げつは発生しない。雌穂は「先端円錐型」、粒列はほぼ12列で「中」である。粒は「黄色」で、「丸型」である(表1)。
  4. 組合せ能力:特定組合せ能力が優れている。「Na50」とデント種自殖系統との間の単交雑「九交B78号」(九農試育成、平成8年度農林登録候補予定)の乾物収量、TDN収量は標準品種より優れている(表3)。
  5. 採種性:花粉飛散程度は「やや良」で、採種量は約20kg/aで少ないが、花粉親としての利用には実用上問題ない(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 種苗登録を行っており、サイレ-ジ用とうもろこしF1品種の花粉親系統として利用できる。
  2. ごま葉枯病、紋枯病に対する抵抗性は強くないので、単交配組合せはこれらの特性が優れた自殖系統との組合せが望ましい。
具体的データ
(表2)
(表1)
(表3)
予算区分経常
研究期間1995~1995
発表論文井上康昭、望月 昇、濃沼圭一、加藤章夫、トウモロコシのカリビア型フリントF1親自殖系統Na30の育成とその特性、草地試研報、47号、1993
発行年度1995
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat