のれん状電柵を利用したバンカーサイロ自由採食

のれん状電柵を利用したバンカーサイロ自由採食

タイトルのれん状電柵を利用したバンカーサイロ自由採食
要約のれん状電柵は、サイレージ採食面からの距離やサイロ床面からの高さを調節することにより、家畜の採食を制御できる。のれん状電柵を用いることによりバンカーサイロの自由採食が可能となり、給餌の省力化が図れる。
担当機関東北農業試験場 草地部 草地管理研究室
連絡先019-643-3562
区分(部会名)畜産草地
区分(部会名)東北農業
専門生態
研究対象牧草類、家畜類
分類指導
背景・ねらい家畜の省力管理には家畜の行動習性や学習能力を利用することが効果的である。可動式ののれん状電柵は群行動をとる習性、電気刺激に対する学習を利用して家畜の移動を制御することが可能であり、これをバンカーサイロに応用することによってサイレージの自由採食を可能とし、給餌の省力化を図る。
成果の内容・特徴
  1. のれん状電柵をバンカーサイロを横断するように渡し、サイロ長辺方向に移動できるようにする(図1)。採食時はのれん状電柵をグラスサイレージの前面に下げ、通電状態とする。電柵の下方に高さ30cmでサイロ幅の仕切板を設置し、電柵と共に移動する。
  2. 肉用種繁殖牛4~10頭を用い、グラスサイレージを7~21日間、昼夜自由に摂取させた。牛の採食状況に応じ、電柵をおおむね2~5日毎に20~30cm移動し、サイロ床面から電柵下端までの高さを80、100、120cmに適宜調節した(図2:第1回~第3回)。
  3. この結果、電柵からサイレージ採食面までの深度が80cm程度となるまで食わせるように頭数、電柵の移動間隔、移動距離を調節し、またサイロ床面からの高さを調節することにより、サイレージ採食面をきれいに、またサイレージを無駄なく食わせることが可能であった。即ちのれん状電柵は牛の採食時の前進を制御する十分な効果がある(写真1)。
  4. 適切な調節により1日のサイレージ採食深度は9cm、採食量は40kgで体重がほぼ維持された(表1)。即ちサイレージの取出し量、家畜の採食量の制御が電柵の調節で可能である。また冬期~早春の利用ではグラスサイレージに好気的変敗は見られない。
成果の活用面・留意点
  1. 寒冷地における冬~早春期の利用に適する。
  2. 個々の営農条件(サイロの種類・大きさ、畜種・頭数等)に応じた工夫が必要である。
具体的データ
図1
図2
写真1
表1
予算区分地域総合(草地利用)
研究期間1998~2000
研究担当者八木隆徳、福田栄紀、目黒良平
発表論文のれん状電柵のバンカーサイロ自由採食への適用,東北農業研究,第50号,1997.
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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