スズメノナスビを台木としてナス果実中カドミウム濃度を低減

スズメノナスビを台木としてナス果実中カドミウム濃度を低減

タイトルスズメノナスビを台木としてナス果実中カドミウム濃度を低減
要約 ナスの接木栽培において、スズメノナスビ(トルバム・ビガー、トナシム、トレロ)を台木に用いることで、土壌、穂木品種や作型によらず、果実中カドミウム濃度を1/2~1/4に低減することができます。
区分(部会名)農業環境
背景・ねらい
近年、食品中のカドミウム濃度の国際基準値(果菜類0.05mgkg-1)が合意されました。農林水産省が行った国内実態調査の結果によるとナスはカドミウム濃度が比較的高いため、カドミウム吸収抑制技術を確立することが必要です。ナスは接木栽培されることが多いので、台木の違いによる果実カドミウム濃度の差を検討しました。

成果の内容・特徴1.スズメノナスビの台木に接ぎ木した場合、土壌の種類(沖積土壌:褐色低地土および灰色低地土、火山灰土壌:黒ボク土)、作型(6月定植7~9月収穫、9月定植10~5月収穫)、穂木の種類(千両二号他3種類)によらず、自根栽培およびその他の台木(ヒラナス、台太郎、カレヘン、耐病VF、ミート、アシスト)に接木した場合に比較して果実中カドミウム濃度を約1/2~1/4のレベルに低減できました(図1、2にはその結果の一部を示します)。スズメノナスビの市販台木品種はトルバム・ビガー、トナシム、トレロがあり、いずれも同様のカドミウム濃度低減効果を示します。
2.スズメノナスビ台木に接木したナス果実や穂木茎葉ではカドミウム以外の金属濃度には台太郎を台木とした場合と比べて大きな違いはありません。また、カドミウムを添加した水耕栽培において、地上部(穂木の茎葉、台木の茎)のカドミウム濃度はスズメノナスビ台木で低くなりますが、根の濃度には差がありませんでした(図3)。これらのことから、スズメノナスビには根から地上部へのカドミウムの移行を特異的に抑制する何らかの機能が備わっていると考えられます。
具体的データ
図1
図2
図3
研究担当者佐藤淳(新潟県農総研)、大崎佳徳、竹田宏行、鳥取大)、土壌環境研究領域 荒尾知人、飯田佳代(高知県農技セ)
発行年度2007
収録データベース研究成果情報

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