鳥インフルエンザウイルスに対する消石灰の消毒効果

鳥インフルエンザウイルスに対する消石灰の消毒効果

タイトル鳥インフルエンザウイルスに対する消石灰の消毒効果
要約 消石灰は、高pHおよび固形成分による吸着効果により鳥インフルエンザウイルスに対して消毒効果を示す。
キーワード消石灰、消毒、鳥インフルエンザウイルス
担当機関島根県家畜病性鑑定室
連絡先0853-43-2455
区分(部会名)動物衛生
分類技術、参考
背景・ねらい 消石灰の消毒効果は高アルカリによる作用といわれているが、「pH12、15分の感作」では鳥インフルエンザウイルス(AIV)は不活化されないとの報告があり、矛盾する結果となっている。そこで、消毒指導にあたり消石灰のAIVに対する消毒効果及び消毒作用機序を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 消石灰あるいは消石灰乳剤の30分間感作によりAIVが不活化される(図1)。また、乳剤上清については、乳剤濃度間(1-50%)において効果に差が認められず、消石灰乳剤上清の濾過処理試験では、濁度の低下によりAIVに対する消毒効果が低下する。
  2. Na、K、Caの水酸化物の水溶液(pH>13)においてもAIV不活化作用が認められるが、各アルカリ水溶液をpH12に調整すると不活化効果は認められない(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 消石灰は、既報のサルモネラ、ヨーネ菌といった病原体の他、ウイルスに対しても消毒効果をもつことが明らかとなり、生産現場での使用が推奨される。
  2. 消石灰は有機物によって消毒効果が低減しにくいことが知られており、また、高アルカリが消毒作用の主体であるため、弱アルカリ性である家畜ふん尿に汚染された生産現場においても安定した消毒効果が期待できる。
  3. 消石灰はポジティブリスト規制対象外であり、一般の消毒薬よりも安価で入手しやすく、また消毒方法は手軽で簡単であるため、生産現場へ普及・啓発がしやすい。
  4. 消石灰散布の場合、風雨等により野外で高pHを長期間維持することは難しいと思われ、予防という点からいえば定期的な散布が必要である。
具体的データ
図1 紫外線照射(紫外線強度:2.5mW/cm2 UV-C)によってコーンサイレージ中のデオキシニバレノールの濃度が減弱した事例(n=4 平均値±標準偏差)
図2 紫外線照射装置の概要
予算区分県単
研究期間2007~2008
研究担当者石倉洋司、安部茂樹 
発行年度2008
収録データベース研究成果情報

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