栄養成分による卵重制御の可能性

栄養成分による卵重制御の可能性

タイトル栄養成分による卵重制御の可能性
要約栄養成分による産卵初期および後期の卵重制御の可能性を検討した。産卵初期における卵重の増加はリノール酸添加により,産卵後期における卵重の抑制はタウリンを添加することにより可能であった。
担当機関畜産試験場 栄養部 中小家畜栄養管理研究室
連絡先0287-38-8657
区分(部会名)畜産
専門動物栄養
研究対象
分類指導
背景・ねらいわが国においては、鶏卵は卵重により価格が決定され、その価格は概してL、Mサイズ
が高い。産卵鶏は、産卵開始以降卵重が徐々に増加するため、産卵前期および後期には価
格の安い規格外卵を多く生産する。栄養成分による卵重制御が可能になれば、価格の高い
L、Mサイズ卵の割合の増加が期待できる。
栄養・飼料の面から卵重の制御の可能性を検討するために、卵重に影響を及ぼすとされる栄養成分の検索を行い、卵重および卵の構成成分への影響について検討した。すなわち、産卵初期はアミノ酸(リジン、メチオニン)、CPおよびリノール酸含量が要求量よりも高い飼料を、産卵後期はアミノ酸(メチオニン、リジン)、CPおよびリノール酸含量が要求量よりも低い飼料およびタウリンを添加した飼料を給与する産卵試験を行った。
成果の内容・特徴
  1. 産卵初期にリノール酸を多く含むサフラワー油を飼料に添加することにより無添加飼料よりも大きめの卵を産み、日産卵量が有意に増加するが、飼料のアミノ酸およびCP含量を高くしても卵重を増加させる効果は認められない(表1)。
  2. 産卵後期に、アミノ酸誘導体であるタウリンを飼料に0.25および0.5%添加することにより無添加飼料よりも小さい卵を産むが、飼料のアミノ酸、CPおよびリノール酸含量を低下させても卵重は減少しない(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. タウリンの添加により卵黄重が重くなるため、卵白/卵黄比は低くなる傾向がある。
具体的データ
(表1)
(表2)
予算区分経常
研究期間1996~1996
発表論文1)山崎 信・村上 斉・安藤幹男・山崎昌良・武政正明:産卵後期における飼料の粗タンパク質、メチオニンおよびリノール酸含量が卵重抑制に及ぼす影響.畜産試験場研究報告,57,p23-28(1996)
2)山崎 信・安藤幹男・山崎昌良:産卵初期におけるメチオニンおよびCP水準が卵重に及ぼす影響.平成6年度日本家禽学会春季大会講演要旨,(日本家禽学会誌第31巻春季大会号),p31(1994)
発行年度1996
収録データベース研究成果情報

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