機能性成分高含有の茶中間母本候補「MAKURA1号」の育成

機能性成分高含有の茶中間母本候補「MAKURA1号」の育成

タイトル機能性成分高含有の茶中間母本候補「MAKURA1号」の育成
要約 「MAKURA 1号」は機能性成分高含有茶を育成するための母本として、野菜・茶業試験場(枕崎)保存の茶遺伝資源の中から選抜した系統であり、タンニン・カフェイン高含有及び花香保有特性を有する。
担当機関野菜・茶業試験場 茶栽培部 暖地茶樹育種研究室
連絡先0993-76-2126
区分(部会名)生物資源
区分(部会名)野菜・茶業
専門遺伝資源、育種
研究対象
分類研究
背景・ねらい 茶葉中には多くの機能性成分が含まれているが、これまで特定の成分に着目した育種は行われていない。高タンニン、高カフェイン及び花香保有の母本の育成は、多様化した茶の新しい需要に対応し、高機能性茶あるいは新香味茶向品種の育成に貢献する。
成果の内容・特徴
  1. 野菜・茶業試験場(枕崎)で保有する茶導入遺伝資源1,500個体の中から高タンニン、高カフェイン系統の選抜を目的に検索を行った結果、1964年にインドから種子で導入して育成した系統、「MAKURA
    1号」を選抜した。
  2. 本系統はタンニン及びカフェイン含有率が保有する茶遺伝資源の中でも安定的に高く、タンニンは緑茶用品種の
    1.5~2倍、カフェインは約2倍の含有率である(表2)。
  3. 煎茶製造工程による製茶後の抽出液はいわゆる花香を有し、この特性は高い頻度で後代に遺伝する(表3)。
  4. 本系統の交雑後代はタンニン及びカフェインに関して高い組合せ能力を示し、耐寒性系統との交雑により、国内で栽培可能なタンニン及びカフェイン高含有系統の育成が可能である(表4)。

  5. (表1)
成果の活用面・留意点
  1. 高タンニン品種、高カフェイン品種あるいは新香味茶用品種育成の中間母本となる。
  2. 耐寒性が弱いため、国内で栽培を行うためには防寒施設が必要である。
  3. 鹿児島県南部の無霜地帯及び沖縄県では露地栽培が可能である。
具体的データ
表2
表3
表4
表1
予算区分大型別枠(新需要創出)
研究期間1997~2000
発表論文1)茶葉中カテキン類収量の経時的変化とその品種間差異、日本作物学会九州支部会報、第62号、1996
2)タンニン及びカフェイン高含有系統「IND113」について、茶業研究報告、第84号(別冊)、1996
3)製茶工程が茶葉中カテキン含有量に及ぼす影響、日本作物学会九州支部会報、第63号、1997
発行年度1997
収録データベース研究成果情報

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