ガンマ線照射によるキクの花色変異4品種の育成

ガンマ線照射によるキクの花色変異4品種の育成

タイトルガンマ線照射によるキクの花色変異4品種の育成
要約 ガンマーフィールドにおいてキクを生体緩照射し、蕾や変異花弁を組織培養して再生させ3品種を育成した。また葉片へガンマ線を急照射し、1品種を育成した。これらの方法により幅広い種類の突然変異品種が効率よく育成でき、今後多様な作物に応用できる。
キーワードガンマーフィールド、ガンマ線、生体緩照射、キク、突然変異
担当機関沖縄県農業試験場 園芸支場
(独)農業生物資源研究所 放射線育種場 放射線利用研究チーム
連絡先0295-52-4621
区分(部会名)生物資源
分類技術開発、農業生産
背景・ねらい花き類では、花色や花形などにおいて、より多様な変異が求められている。 そこでガンマーフイールドにおける生体緩照射やガンマ線の急照射と組織培養の併用により、原品種の優良な栽培特性をほとんど変えることなく、花色や花形のみの変異した品種群を育成した。
成果の内容・特徴
  1. ガンマーフィールドでキク「大平」(花色;桃色)を生体緩照射(0.25~1.5Gy/day×100day)し、色や形態の異なる花弁を選抜した。蕾や変異花弁を培養して植物体を再生させることにより、あるいは再生した植物体の花弁を再度培養して植物体を再生させることにより、花色や花形の異なる突然変異体が育成できた。また花弁や葉片を組織培養しガンマ線を急照射し、再分化個体を得て、花色変異体を選抜育成した。これらの方法により、変異幅の広い、キメラのない突然変異体を効率よく育成できた。
  2. これらの系統は栽培特性が原品種「大平」とほとんど同等で、花の色や形態のみが異なる(表1,図1)。よって、原品種と同一の栽培法のもとで、色や形のバラエティーに富んだ品種群として花き農業において利用できる。
成果の活用面・留意点
  1. これらの系統は全国で栽培可能である。特に原品種「大平」と同じく沖縄県と南西諸島が栽培適地であり、冬季温暖な気候のもとで冬~春期に出荷する切り花栽培に適する。「大平」の栽培管理に準ずるが、窒素過多と多湿にならないように留意する。
  2. ガンマ線の生体緩照射や急照射と組織培養技術の種々の組み合わせによる照射培養法は、キクのみならず培養手法が確立された作物では広く適用することができる。
予算区分交付金
研究期間2001~2005
研究担当者〔宮平永憲、永冨成紀、高江洲和子、坂本守章(沖縄農試)〕、山口博康、出花幸之介(生物研)、森下敏和、由比真美子
発表論文Nagatomi S, Miyahira E, Degi K(2000)ACTA HORTICULTURAE(508)69-74 Induction of flower mutation comparing with chronic and acute gamma irradiation using tissue culture techniques in Chrysanthemum morifolium Ramat
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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