イネ近縁野生種Oryza rufipogonが持ついもち病圃場抵抗性の遺伝解析

イネ近縁野生種Oryza rufipogonが持ついもち病圃場抵抗性の遺伝解析

タイトルイネ近縁野生種Oryza rufipogonが持ついもち病圃場抵抗性の遺伝解析
要約 O.rufipogon(IRGC-Acc104814)のいもち病圃場抵抗性には,5つのQTLが関与している。そのうちもっとも作用力が大きい第4染色体のQTLはSSRマーカーRM5473-2と0.0cMで連鎖する。また,そのQTLは優性の1遺伝子支配をするためPi38(t)と命名する。Pi38(t)はいもち病高度圃場抵抗性を示す。
キーワードいもち病圃場抵抗性遺伝子Pi38(t)、Oryza rufipogon ,SSRマーカー、イネ
担当機関(独)農業・生物系特定産業技術研究機構 作物研究所 稲研究部 多用途稲育種研究室
連絡先0029-838-8808 / nics-seika@naro.affrc.go.jp / nics-seika@naro.affrc.go.jp
区分(部会名)作物
分類科学、参考
背景・ねらい イネ近縁野生種は多様性に富み,多くの形質についてその有用性が評価されてきている.そのため,イネ育種において野生種の多様性を活用した育種素材の開発とその評価を進めている。その一環として,タイ原産O. rufipogonの持ついもち病圃場抵抗性のQTL解析を行うとともに,そのQTLのうち最も作用力が大きい第4染色体長腕上のQTLについて,DNAマーカーによる染色体座乗位置の詳細な決定と選抜マーカーの作出を行う。
成果の内容・特徴1.
O. rufipogonの持ついもち病圃場抵抗性のQTL解析を行い,第4,6,8,11,12染色体上に座乗する5つのQTLを検出した。その寄与率は、それぞれ48.2%、3.9%、8.5%、4.2%,7.8%であり,これら5つのQTLは,O.rufipogon遺伝子型の存在下で,いもち病の発生を抑制する(表1)。
2.
5つのQTLのうち,最も効果の大きい第4染色体上のQTLは SSRマーカーRM5473-2と0.0cMの遺伝的距離で密接に連鎖する(図2)。
3.
本QTLは優性の1遺伝子支配をしたためPi38(t)と命名した。
4.
Pi38(t)はいもち病高度圃場抵抗性を示す(図1)。
成果の活用面・留意点1.
Pi38(t)はいもち病高度圃場抵抗性の遺伝子源として利用できる。
2.
SSRマーカーRM5474-2はPi38(t)の選抜マーカーとして利用できる。
3.
イネ近縁野生種の探索・収集・研究の意義を示すことができる。
具体的データ
表1
図1
図2
予算区分DNAマーカー
研究期間2002~2006
研究担当者平林秀介、佐藤宏之、加藤 浩、安東郁男、井辺時雄、小川紹文
発行年度2005
収録データベース研究成果情報

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