加工適性と規格内子実重に優れる大納言小豆新品種候補「十育154号」

加工適性と規格内子実重に優れる大納言小豆新品種候補「十育154号」

タイトル加工適性と規格内子実重に優れる大納言小豆新品種候補「十育154号」
要約あずき「十育154号」は加工適性に優れ、「アカネダイナゴン」より百粒重が重く、大納言小豆規格内子実重に優る。また雨害粒の発生が「ほくと大納言」より少なく、アズキ落葉病、茎疫病に抵抗性を持つ。
キーワードアズキ、大納言小豆規格、加工適性、落葉病抵抗性、茎疫病抵抗性
担当機関道立十勝農試 作物研究部 小豆菜豆科
連絡先0155-62-9825 / seika@agri.pref.hokkaido.jp / seika@agri.pref.hokkaido.jp
区分(部会名)作物
区分(部会名)北海道農業
専門夏畑作物
専門作物
分類技術、普及
背景・ねらい大納言小豆は北海道の小豆栽培面積の約1割を占め、和菓子原料として重要な北海道ブランド作物のひとつである。大納言小豆は規格内(5.5mm篩上)の歩留まりと規格内子実重によって収益性が大きく左右される。「アカネダイナゴン」は加工適性の評価が高いものの、やや子実が小さく栽培地域によっては規格内歩留まりが著しく低くなる場合がある。また「ほくと大納言」は、極大粒の品種であり規格内歩留まりおよび子実重は高いが、収穫前降雨による雨害粒発生が多いという問題がある。そのため、加工上「アカネダイナゴン」「ほくと大納言」に置き換えが可能で、規格内歩留まりおよび子実重が優る品種が求められている。
成果の内容・特徴
  1. あずき「十育154号」は、極大粒、落葉病・萎凋病抵抗性の「十系701号」を母、大粒、茎疫病(レース1,3)抵抗性の「十系697号」を父として、人工交配を行った後代から育成した系統である。
  2. 成熟期は「アカネダイナゴン」「ほくと大納言」と同程度、主茎長は両品種よりやや長いが倒伏の発生は同程度である(表1)。
  3. 分枝数は「アカネダイナゴン」「ほくと大納言」より少なく、莢数は「アカネダイナゴン」より少なく「ほくと大納言」と同程度、一莢内粒数は両品種より多い(表1)。
  4. 「アカネダイナゴン」と比較して子実重はやや劣るが、百粒重が10%以上大きいため大納言小豆規格内歩留まりが高く、規格内子実重は同品種より優る(表1)。
  5. 落葉病、萎凋病抵抗性は「強」、茎疫病抵抗性は「かなり強」である(表1)。
  6. 雨害粒の発生が「ほくと大納言」より少ない(表2)。
  7. 加工適性が優れ、特に香り、風味の点において評価が高い(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 本系統は、北海道の道北、道央、道南の大納言小豆品種栽培地帯に普及する。
  2. 落葉病、茎疫病(レース1,3)、萎凋病に抵抗性を持つが、栽培に当たっては適正な輪作を守る。
平成19年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分 「あずき新品種候補「十育154号」」(普及奨励)
具体的データ
表1
表2
表3
予算区分指定試験
予算区分道費
研究期間1997~2007
研究担当者島田尚典、青山 聡、田澤暁子、長谷川尚輝、藤田正平、村田吉平、松川 勲、佐藤 仁
発行年度2007
収録データベース研究成果情報

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