肥育末期における黒毛和種雌牛の血液学検査や生化学検査の参考値

肥育末期における黒毛和種雌牛の血液学検査や生化学検査の参考値

タイトル肥育末期における黒毛和種雌牛の血液学検査や生化学検査の参考値
要約肥育末期の黒毛和種雌牛を対象とした健康状態評価の際に有用な血液学検査(11項目)や生化学検査(血清の27項目)のフィールドデータを参考値として提供する。
キーワード牛、肥育末期、黒毛和種肥育雌、血液学検査、生化学検査、参考値
担当機関(独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 高度繁殖技術研究チーム
連絡先029-838-7382
区分(部会名)畜産草地
分類研究、参考
背景・ねらい生産された牛肉の健全性を判断する際、肥育末期牛の健康状態を把握できる血液検査所見は重要な情報である。しかし、広範な検査項目をカバーするデータが不明確である。そこで、肥育試験を行っている国内機関に協力を依頼して血液サンプルを提供してもらい、肥育末期における黒毛和種雌牛の血液学検査や生化学検査のフィールドデータを収集し、参考として提供する。
 
成果の内容・特徴
  1. 作成した参考値は、出荷前1カ月以内の黒毛和種肥育雌牛(36頭)の頸静脈より採取した全血(4℃)および血清(冷凍)について、クール宅配便で輸送後、財団法人畜産生物科学安全研究所(神奈川県相模原市)で一連の分析を行う。当該研究所では、昭和62年より GLP 体制を整備し、薬事法、飼料安全法および化審法に基づくGLP適合を取得していることから、当参考値は、公的基準を満たした分析に基づくものである。
  2. 血液学検査(血液形態学と血液凝固能に関する11項目;35頭)および血液生化学検査(血清の27項目;36頭)の測定値を基に算出し、参考値「上限値は平均値+2SD、下限値は平均値-2SD、ただしSDは標準偏差」として示す(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 肥育末期の黒毛和種肥育雌牛を対象とした血液検査による健康状態評価のための資料となる。体細胞クローン後代肥育雌牛の健全性調査(実用技術開発事業)の際、当参考値が利用されている。
  2. 当参考値は、滋賀県畜産技術振興センタ-:12頭(平成16年10月)、長崎県畜産試験場の15頭(平成16年11月:8頭、平成17年2月:7頭)および福島県畜産試験場:9頭(平成17年2月)のサンプルに基づくフィールドデータである。
  3. 牛のアルブミン/グロブリン比は1.0前後を示すことが多いが、筋肉水腫や肝膿瘍などの発生によって肥育末期にはそれを下回る場合がある。
具体的データ
表1 肥育末期の黒毛和種雌牛における血液検査所見の参考値
予算区分実用技術
研究期間2006~2008
研究担当者 伊藤義彦、宮川朋彦(以上、金田正弘 、赤木悟史、赤木博、畜安研)、渡辺伸也
発表論文1)畜草研、畜安研 (2008) 体細胞クローン後代牛の生産物性状に関する調査報告書
2)永田ら (2008) 日本胚移植誌 30: 10-22
3)Yamaguch et al. (2008) J. Reprod. Dev. 54: 6-17
発行年度2008
収録データベース研究成果情報

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