カイコのゲノムからのDNA多型を示すクローンのスクリーニング法

カイコのゲノムからのDNA多型を示すクローンのスクリーニング法

タイトルカイコのゲノムからのDNA多型を示すクローンのスクリーニング法
要約RFLP検出用のプローブを単離するためカイコの支108号系統由来のゲノムDNAライブラリーを作出した。このライブラリーのスクリーニング法が確立され、RFLPを検出できるクローンの単離効率が明らかにされた。
キーワードRFLP検出用のプローブを単離、クローンの単離効率
担当機関蚕糸・昆虫農業技術研究所 遺伝育種部 遺伝子工学研究室
連絡先0298-38-6091
区分(部会名)蚕糸・昆虫機能
専門昆虫機能
研究対象昆虫種
分類研究
背景・ねらいイネ、トマト等で作物としての品質に関与する遺伝子が同定され、効率的育種法の開発を目指してRFLP連鎖地図の構築が進んでいる。これらはいわゆるゲノム研究の一端を担うものである。昆虫ではキイロショウジョウバエでゲノム研究が進んでいるが、有用昆虫である蜜蜂やカイコではまだ緒についてばかりである。しかし、有用昆虫としてカイコの利用を促進するにはRFLP連鎖地図による有用遺伝子のマッピングが重要である。そのためにはカイコゲノムDNAライブラリーよりDNA多型を示すクローンの単離効率を検討し、スクリーニング法を確立することが重要である。
成果の内容・特徴
  1. 支108号系統のゲノムDNAを制限酵素Pst1で切断して得られた0.5-2.0kbの断片よりゲノムDNAライブラリーを作出した。
  2. 32Pでラベルされた全ゲノムDNAをプローブとした2段階のハイブリダイゼーションによりゲノム中での反復度の低いクローンの選択法を確立した。
  3. 2.で確立された選択法を用いて、861クロンをスクリーニングした結果、151が反復度が低いと判明した。この中の109クローンを調べたところ60がシングルコピーであり、その中の45でDNA多型を検出できた。
  4. 作出したライブラリー全体を考えると約90%クローンが反復配列を含み、約10%がシングルコピーであり、そのうちの75%はRFLPを検出できるプローブとして使用できることが明らかとなった(図1)。
成果の活用面・留意点カイコのゲノムDNAライブラリーからのRFLP検出用プローブの単離効率が決められた。この方法と他の手法を組み合わせることにより、高密度のRFLP連鎖地図の作出が可能となる。
具体的データ
図1
予算区分バイオテクノロジー研究(動物バイテク)
研究期間1992~1993
研究担当者行弘研司、安河内祐二、神田俊男、田村俊樹
発表論文1)カイコ(Bomby xmori)のRFLP連鎖地図の構築, 日本遺伝学会第65回大会予稿集, 1993.
2)カイコのゲノムライブラリーからのRFLP検出用プローブの単離効率, 日本蚕糸学会第63回学術講演会講演要旨集, 1993.
発行年度1993
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat