多糸量系夏秋用蚕品種「日201号×中202号」(新山彦)の育成

多糸量系夏秋用蚕品種「日201号×中202号」(新山彦)の育成

タイトル多糸量系夏秋用蚕品種「日201号×中202号」(新山彦)の育成
要約夏秋用普通蚕品種「日201号×中202号」(新山彦)は、2化性の白繭系日中一代交雑種で、強健で飼育が容易であり作柄は安定している。また、生糸量歩合が高く、糸質も良好な多収性・多糸量系の斑紋限性蚕品種である。
担当機関蚕糸・昆虫農業技術研究所 遺伝育種部 育種素材化研究室
連絡先0298-38-6202
区分(部会名)蚕糸・昆虫機能
専門育種
研究対象
分類普及
背景・ねらい夏秋蚕期に飼育する蚕は、夏は高温多湿であり、秋は低温で桑の葉の質が低下し易い等病気などにかかり易いことから、強健で飼いやすく、繭の生産性のよい品種が求められている。国で育成した夏秋用蚕品種には「日137号×支146号」(昭和56年4月指定)があるが、強健で繰糸能率も高い特徴があるものの、生糸量歩合等の量的形質については必ずしも高くない。そこで、丈夫で飼いやすく、繭や生糸の生産力が優れた新しい夏秋用蚕品種を目標に選抜を行う。
成果の内容・特徴
  1. 「新山彦」は2化性の白繭系日中一代交雑種で、強健で多糸量、高糸質の実用蚕品種で、平成6年4月、夏秋蚕に適する普通蚕品種として新たに指定を受けた。
  2. 本品種は多糸量系の春用普通蚕品種「日201号×中201号」(新山彦)をもとに、強健性や原種の産卵性の改良と夏秋蚕期への適応性の選抜を行った。
  3. 稚蚕人工飼料育に良く適合し、飼育日数は短めで、発育や揃いも良好である。
    (図1)(表1)
成果の活用面・留意点本品種は、経過が早めなので、餉食や上蔟の時期には注意が必要である。また、蔟中が多湿な場合には、解じょ率が低くならないよう通風・換気に努める必要がある。
さらに、本品種は母体に関係なく雌は形蚕、雄は姫蚕の斑紋限性である。形蚕が就眠、上蔟時に蚕座に残りやすいが雌雄による差であるので心配ない。
具体的データ
(図1)
(表1)
予算区分経常
研究期間1993~1994
発表論文蚕の新品種、技術資料第128号、農林水産省農蚕園芸局、1994
発行年度1994
収録データベース研究成果情報

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