ウイルスの研究・増殖に適したクワゴマダラヒトリの新培養細胞系

ウイルスの研究・増殖に適したクワゴマダラヒトリの新培養細胞系

タイトルウイルスの研究・増殖に適したクワゴマダラヒトリの新培養細胞系
要約培養容器底面への付着性が良好でアメリカシロヒトリとクワゴマダラヒトリの核多角体病ウイルスに高い感受性を有する新規のクワゴマダラヒトリ培養細胞系を幼虫脂肪体組織から樹立した。
担当機関蚕糸・昆虫農業技術研究所 生体情報部 媒介機能研究室
連絡先0298-38-6112
区分(部会名)蚕糸・昆虫機能
専門昆虫機能
研究対象昆虫類
分類普及
背景・ねらい農林業や都市緑地に大きな被害を与えるクワゴマダラヒトリやアメリカシロヒトリの生物的防除には核多角体病ウイルスが有効である。しかし、それらウイルスが増殖できる昆虫培養細胞系はきわめて少数である上に、器壁付着性あるいはウイルス感受性の点で利用上改善が望まれていた。そこで、両ウイルスに高感受性でかつ付着性が良く増殖能力の高い新規培養細胞系を樹立する。
成果の内容・特徴
  1. アメリカシロヒトリとクワゴマダラヒトリの核多角体病ウイルスにきわめて感受性の高い細胞系を樹立した(FFPRI-SpIm-2AM:1、2)。しかもこの細胞株は器壁付着性が良いため、ウイルスのクローニング等に好適である。
  2. 樹立培養細胞系を、世界的に広く使用されている市販培地であるIPL-41に順化させ、広範囲な利用を可能にした。
  3. 細胞系樹立の過程において細胞集団が分裂能力を失い維持培養が困難になった場合、良好な状態の脂肪体初代培養に当該細胞の浮遊液を混入させることによって、当該細胞を健全化させることが可能であることが判明した。
    (図1)(図2)
成果の活用面・留意点クワゴマダラヒトリ、アメリカシロヒトリの核多角体病ウイルスの量産のための研究およびこれらのウイルスの基礎的な研究への活用が期待される。また、衰弱した細胞集団を健全化させる方法が、他の細胞系樹立のためにも有効である可能性が高い。
具体的データ
(図1)
(図2)
予算区分経常
研究期間1994~1996
発表論文A new continuous cell line from the larval fat bodies of the mulberry tiger moth, Spilosoma imparilis(Lepidoptera:Arctiidae)、蚕糸昆虫研報 11、1994
発行年度1994
収録データベース研究成果情報

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