温暖地・密植向き桑系統「本860」の選抜

温暖地・密植向き桑系統「本860」の選抜

タイトル温暖地・密植向き桑系統「本860」の選抜
要約「本80-60」は枝条の伸長が良好で、節間は短く、再発芽性に優れた温暖地・密植向き桑系統である。本系統は春蚕期および晩秋蚕期の収量が多く、年間を通じて生育が旺盛であるところから、多回育および機械収穫に適する。
担当機関蚕糸・昆虫農業技術研究所 生産技術部 桑育種研究室
連絡先0298-38-6075
区分(部会名)蚕糸・昆虫機能
専門育種
研究対象
分類研究
背景・ねらい近年の養蚕においては、省力・低コスト化および多回育化が重要な課題となっており、桑栽培においても、収穫の機械化および収穫回数の増加を図ることが求められている。このような状況から、桑品種についても多収性、病虫害抵抗性、高飼料価値等の特性と併せて、枝条が直立で多く、再発芽が良好で、晩秋蚕期の葉の硬化が遅いなどの特性を備えている必要がある。そこで、これらの諸特性を備えた桑品種を育成する目的で、昭和61年に「一ノ瀬」に対して、枝条が直立で、条径は比較的細く、再発芽性が良好な育成系統「No. 3001」を交配し、その実生を養成した。昭和62~平成2年に個体選抜、平成4~6年には系統選抜を行い、有望系統として選抜を行う。
成果の内容・特徴
  1. 春の発芽や発育は対照品種「しんいちのせ」に比較して大差がなく、枝条の伸長は良好で、直立性である(表1)。
  2. 枝条数や条径は対照品種程度であるが、節間は短い(表2)。
  3. 中間伐採後の百発芽性は対照品種程度であるが、再発芽後の新梢の伸長はやや良い。
  4. 葉はやや薄いが、硬化は遅く、枝条基部の落葉も少ない。
  5. 収量は対照品種に比較して3割程度多く、特に、晩秋蚕期の収量が多い(表3)。
  6. 縮葉細菌病および裏うどんこ病の発生は対照品種に比較してやや多いが、汚れ葉病の発生は少ない。
  7. 本系統は、年間を通じて生育が旺盛であり、多回育および機械収穫に適する。
成果の活用面・留意点千葉県および山梨県における桑系統適応性検定密植試験に供試する。
具体的データ
(表1)
(表2)
(表3)
予算区分経常
研究期間1994~2001
発行年度1994
収録データベース研究成果情報

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