昆虫病原Beauveria属糸状菌のrDNA多型解析による識別

昆虫病原Beauveria属糸状菌のrDNA多型解析による識別

タイトル昆虫病原Beauveria属糸状菌のrDNA多型解析による識別
要約日本各地から採集されたBeauveria属菌のrDNAのRFLP解析を行ったところ、カミキリムシ類から分離したB.brongniartii菌株は、コガネムシ類から分離した同菌株と明瞭に識別され、B.bassiana、B.amorphaとも識別された。
担当機関蚕糸・昆虫農業技術研究所 生産技術部 虫害研究室
連絡先0298-38-6083
区分(部会名)蚕糸・昆虫機能
専門作物虫害
研究対象昆虫類
分類研究
背景・ねらい昆虫病原糸状菌Beauveria grongniartiiのうち、カミキリムシ類に病原カの強い系統は、クワの大害虫であるキポシカミキリの防除剤として期待されている。しかし近縁種には、カイコに強い病原力を持つB.bassianaがあり、形態観察による両菌の識別には熟練を要する。さらに、B.brongniartii製剤の効果試験を行ったり、野外から新たに天敵糸状菌を分離する上でBeauveria属菌を明瞭に分類できる手法の開発が必要とされていた。そこで、最近様々な生物の分類や識別に利用されている遺伝子解析の手法を用いて、Beauveria属菌の種間及び系統間の識別を試みる。
成果の内容・特徴
  1. rDNAのRFLP解析による比較の結果、B.brongniartii、B.bassiana、B.amorphaは各々特異なバンドパターンを示し、識別が可能であった(表 1)。
  2. B.brongniartiiに分類されている菌株のうち、カミキリムシ類から分離した27菌株、およびコガネムシ類から分離した11菌株は、各々同一のバンドパターンを示し、本種はさらにカミキリムシ型とコガネムシ型に大別された(図 1)。:
成果の活用面・留意点Beauveria属菌の明瞭な識別が可能となったため、B.brongniartii製剤の圃場試験における正確な殺虫効果判定や、害虫防除に供するために新たに分離した菌の同定等に役立てられる。
具体的データ
(表 1)
(図 1)
予算区分経常
研究期間1995~1995
研究担当者宮本和久、富崎昌久、和田早苗
発表論文1)分離宿主の異なるBeauveria brongniartiiのrDNA・スペーサー領域のRFLP解析,第39回日本応用動物昆虫学会大会講演要旨, 1995
発行年度1995
収録データベース研究成果情報

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