極細繊度蚕品種「はくぎん」

極細繊度蚕品種「はくぎん」

タイトル極細繊度蚕品種「はくぎん」
要約極細繊度蚕品種「はくぎん」を育成した。本品種は繊度が約1.6デニールの極細繊度特性を持つ品種で、高品質化・差別化できる特殊繭の生産が期待される。
担当機関蚕糸・昆虫農業技術研究所 生産技術部 蚕育種研究チーム
連絡先0263-32-0549
区分(部会名)蚕糸・昆虫機能
専門育種
研究対象
分類普及
背景・ねらい高品質化・差別化のために最も期待されるのは細繊度蚕品種である。しかし、これまでに育成された4種の細繊度蚕品種はすべて2.2デニール内外の繊度であり、より付加価値が高まると考えられる極細繊度繭の開発に強い要望が奇せられている。そこで、3眠蚕並の極細繊度特性を有する4眠蚕品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 極細繊度系統として選抜した中国種のC5とCS6を組合わせた二元交雑種の「C5×CS6」を平成9年度の農林水産省委託蚕品種性状調査に提出した結果、平成10年1月に極細繊度蚕品種の「中514号×中515号」(愛称:はくぎん)として指定された。
  2. 原種のうち中514号は限性斑紋品種であるが、交雑種はいずれが母体になっても形蚕になる。原種の性状に欠点がなく、飼育と採種を行う上で特に問題はない(表1)。
  3. 「はくぎん」は発育が良好で眠期もよく揃い、普通品種に比べて飼育日数が半日以上短く、飼育は容易である。繭糸繊度は初秋・晩秋蚕期とも1.6デニール程で著しく細い特性があり、2デ二一ルを切る初めての品種になった。既存の細繊度蚕品種に比べて繭重、収繭量、生糸量歩合などの計量形質は2割程低下し、解じょ率と小節がやや低いのが難点であるが、繊度が極端に細いことによるものである。
成果の活用面・留意点
  1. 用途としてはシャンブレーなどの超薄地の高級絹織物に適用できる。
  2. 高品位性が求められるので、飼育取扱に注意し、バラツキのない品質の揃った原料繭を生産する必要がある。
  3. 極細繊度であるため解じょ率が不安定になりやすいので、上蔟時には通風、換気を行い、多湿にならないように努めることが重要である。
具体的データ
「中514号×中515号」(愛称:はくぎん)
(表1)
予算区分経常
研究期間1997~2001
発表論文1)ダイアレスクロスによる繭糸質の遺伝分析,日蚕中部支部講要,51号,1995
発行年度1997
収録データベース研究成果情報

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