トマト青枯病抵抗性遺伝子のDNAマーカー

トマト青枯病抵抗性遺伝子のDNAマーカー

タイトルトマト青枯病抵抗性遺伝子のDNAマーカー
要約 トマト青枯病抵抗性遺伝子のDNAマーカーを検索し、幼苗期の早期予備選抜に有効な数個のマーカーを得た。
担当機関野菜・茶業試験場 野菜育種部 種苗工学研究室
連絡先0592-68-4665
区分(部会名)野菜・茶業
専門バイテク
研究対象果菜類
分類研究
背景・ねらい トマトの青枯病は被害が大きく防除も難しいので、抵抗性品種の育種が望まれている。抵抗性遺伝子はトマト近縁種Lycopersicon pimpinellifoliumに由来し、複数の遺伝子により支配されていると考えられており、抵抗性品種の育成はきわめて難しい。ここではRAPD(random amplified polymorphic DNA)解析によって、選抜マーカーを得ることを目的とし、さらに、既存の抵抗性品種を分析し、抵抗性遺伝子の起源を推定した。
成果の内容・特徴
  1.  288個のプライマー(またはその組合わせ)を用いて、抵抗性親‘Hawaii 7998’と罹病性系統‘TPL-5’および両者の交雑F4世代の個体を調査し、抵抗性系統にあって罹病性系統にない特異なバンドを検索した結果、7本のバンドが選抜マーカーの候補として得られた(表1)。
  2.  F2世代99個体についてこの7個のマーカーの存否と青枯病汚染ほ場における発病に基づく抵抗性指数(1:極弱~13:極強)との関係を比較し、7個のうち5個のマーカー(表1の*印)が選抜に有効であると推定された。
  3.  F2世代99個体において、この5個のマーカーすべてを有する個体が31個体得られ、その平均抵抗性指数は、8.94となり、この中に抵抗性指数の高い(12~13)9個体中8個体(89%)が含まれていたことから、これらのマーカーは抵抗性個体の予備選抜に有効であると推定された(表2)。
  4.  得られた7個のマーカーの有無をトマト品種、および近縁種について調査し、抵抗性遺伝子の起源を推定した(表3)。4個のマーカー(12-38,10-22,12-74,12-84)は抵抗性遺伝子との連鎖が示唆された。また別の2個(12-13,12-29)はL. pimpinellifoliumのごく一部にのみ存在すると推定された。
  5.  以上より、Hawaii 7998を抵抗性素材として用いた青枯病抵抗性育種において、得られた数個のマーカーは幼苗期の予備選抜のマーカーとして利用できる。
成果の活用面・留意点 得られたマーカーがすべて抵抗性遺伝子に連鎖しているか否かは、継続検討が必要である。
具体的データ
(表1)
(表2)
(表3)
予算区分経常
研究期間1994~1995
発表論文228-229,1994
(2)トマトの青枯病抵抗性選抜用遺伝子マーカーの作出.育雑,44(別1),
225,1994
(1)野菜育種への遺伝子マーカー利用技術の開発に関する研究(第1報)トマトの青枯病抵抗性のRAPDマーカーの検索.園学雑,62(別2),
発行年度1994
収録データベース研究成果情報

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