食生活の多様化傾向の中でのメロンの消費動向

食生活の多様化傾向の中でのメロンの消費動向

タイトル食生活の多様化傾向の中でのメロンの消費動向
要約 食料消費が量的に飽和状態になっていると言われ,生鮮果実の需要が長期的には減少,停滞状況になっている中で,メロンは品目の多様化,高品質化により需要を拡大しており,また,今後この方向での輸入品の増加も予想される。
担当機関農業総合研究所 経済政策部 消費研究室
連絡先03-3910-3946
区分(部会名)農業経済
区分(部会名)農林水産政策
専門経済政策
分類研究
背景・ねらい経済の高度成長にともない,我が国での食料消費は量的にも質的にも大きく変化したが,生鮮
果実の需要量も伸びてきた。しかし,その後食料消費の量的飽和が言われるようになり,果実
の需要量も低下,停滞している。一方では,国際化の進展にともない青果物の輸入は増えてい
る。そのような状況下で,品質の高級化,多様化により消費需要に対応しているメロンの需要
を分析し検討を行ない,消費需要への対応の一例としてみることとした。
成果の内容・特徴
  1. メロンの需要関数を計測すると,価格弾性値,消費支出弾性値ともに弾力的であり,経済水準
    の向上にともない消費量を伸ばしてきた成長品目であることが分かる
    (表1)。

  2. 消費の拡大は,品目の多様化により進展し,それまでのメロンは贈答用の高級品であるアール
    スと一般に消費されるプリンスに大別されたが,近年その中間に位置する品種が浸透し消費者
    のニーズに応えている。また,アールスの中でも産地ごとに多様化が進んでいる
    (表2)。 
  3. 円高基調の中で青果物輸入は増加しているが,メロンの輸入需要の所得,価格弾性値を見ると
    共に弾力的であり,国内需要が伸びる状況の中で,輸入品の需要拡大が見込まれる
    (表3)。 
  4. 輸入メロンの市場での取扱高は必ずしもまだ多くないが,価格と取扱高の変化を国産メロンの
    それと関連付けて見ると,輸入品と代替するような形で端境期に需要が伸びている。 
成果の活用面・留意点メロン消費は,他の生鮮果実に比して大きく成長してきたが,今後の消費を考えるうえでは,
基本的にはまだ成長作物と見えるものの経済動向に常に留意する必要がある。また輸入品との
競争も留意すべき点である。
具体的データ
(表1)
(表2)
(表3)
予算区分一般別枠(収穫後生理)
研究期間1992~1994
発表論文食生活の多様化傾向の中でのメロンの消費動向,農総研季報No.15,1992
発行年度1992
収録データベース研究成果情報

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