農業共済事業の運営コストに関する分析

農業共済事業の運営コストに関する分析

タイトル農業共済事業の運営コストに関する分析
要約農業共済事業の運営コストを支払事業費率等の指標を用いて民間損害保険と比較すると、ほぼ同水準にあり、農業共済事業は運営コストがかかりすぎているとは必ずしもいえない。
担当機関農業総合研究所 経済政策部 政策研究室
連絡先03-3910-3946
区分(部会名)農業経済
区分(部会名)農林水産政策
専門経済政策
分類行政
背景・ねらい農業共済事業に対しては多額の財政負担が行われており、従来から
、農業共済事業は運営コストがかかりすぎていると指摘されている
が、それに関する分析はほとんど行われていない。本研究は、農業
共済事業の運営コストについて、支払事業費率等新たな指標を用い
て民間損害保険との比較を行い、その水準の分析評価を試みようと
するものである。
成果の内容・特徴
  1. 農業共済事業の運営コストの水準は、近年上昇傾向にあるものの
    (図1)、民間損害保険のコストと遜色ない水準にある。
    (表1)
  2. 農業共済事業では、人件費のウエイトが高く、人件費がかかりすぎ
    ているといわれてきたが、民間損害保険について代理店や外勤社員
    等に係る経費を含めて比較すると、両者の人件費の水準はほぼ同じ
    である。
  3. 損害評価を組合員たる農業者に委ねることにより、民間損害保険よ
    りも損害評価に要する経費がかなり低く抑えられている。
  4. これらの分析結果から、ただちに農業共済事業では効率的な事業運
    営が行われていると判断できないが、民間損害保険の水準と比較し
    て農業共済事業は運営コストがかかりすぎているとの批判は必ずし
    も当たっていないと考えられる。
  5. しかしながら、近年、引受けや損害評価に多くの事務量を必要とす
    る家畜共済や園芸施設共済のウエイトが高まってきていること等か
    ら、農業共済事業のコスト水準はさらに上昇することが予想される

成果の活用面・留意点各地域ごとに農業共済事業に関する資源量が異なっていることから
、今後、この点を踏まえた農業共済団体ごとの効率性の分析を行う
必要がある。
具体的データ
(図1)
(表1)
予算区分経常
研究期間1992~1995
発表論文農業共済事業の運営コストに関する分析、農業総合研究、第47巻第2号、1993
発行年度1993
収録データベース研究成果情報

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