フードシステムとエネルギー消費

フードシステムとエネルギー消費

タイトルフードシステムとエネルギー消費
要約 「食」に関する産業の直接・間接エネルギー消費の推計によると,生産額当たり直接消費は部門により差はあるが,平均では農業・食品工業とも製造業平均の約半分程度,総量では直接・間接とも最近の伸びはほぼ横ばいである。
担当機関農業総合研究所 経済政策部 上席研究官
連絡先03-3910-3946
区分(部会名)農業経済
区分(部会名)農林水産政策
専門経済政策
分類行政
背景・ねらい各分野で,生産から加工,消費,廃棄に至るまでのトータルの環境負荷を計量的に把握する
ことが求められている(Life Cycle Assessment)。本研究では,「食」に関するLCAを行う
ため,産業連関分析の手法によってマクロ的に環境負荷量を推計することを目的とし,第1
段階としてエネルギー消費を推計し,併せてミクロ推計の結果とも比較を行った。
成果の内容・特徴
  1. 1980年から1995年までの時系列産業連関表を用いて,食料供給産業であるフードシステム
    (農林水産業+食品産業)のエネルギー消費を,直接,間接及び合計の3種類について,推
    計した。特に間接エネルギーは生産費調査等に基づくミクロ推計からは求められない性格の
    ものである。 

  2. フードシステムの直接エネルギー消費は,総量では食品工業がフードシステム全体の45%程
    度を占める。間接エネルギー消費は,原料農産物の他,包装資材等を経由するエネルギーが
    含まれる食品工業の割合はさらに大きくなる。エネルギー消費の最近の伸びは,直接・間接
    ともフードシステム全体ではほぼ横ばいである。(図1,2)
  3. 生産額当たり直接エネルギー消費は,水産業が突出して大きく,農業の中では農業サービス
    (集出荷施設,カントリーエレベーター等),野菜(施設),花き・花木が大きい。しかし
    農業全体では,製造業平均のほぼ半分程度,食品工業や外食産業も同程度である。一方水産
    業は,化学製品・鉄鋼といったエネルギーを多投する産業に匹敵する大きさになる。
    (図3,4)
  4. 生産額当たり直接エネルギー消費のマクロ推計結果を,生産技術体系から積み上げたミクロ
    推計結果と比較してみると,例えば野菜(施設)については,ほぼ整合的な結果が得られる。
    (表1)
成果の活用面・留意点次年度以降は,二酸化炭素等の他の環境負荷要素に関する推計を行う予定である。
具体的データ
(図1,2)
(図3,4)
(表1)
予算区分一般別枠(LCA)
研究期間1998~1999
発表論文「フードシステムとエネルギー消費」フードシステム研究5(2),1998
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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