東南アジアにおける村落組織と農村金融

東南アジアにおける村落組織と農村金融

タイトル東南アジアにおける村落組織と農村金融
担当機関国際政策部 ヨーロッパ研究室
区分(部会名)農林水産政策
背景・ねらい本研究は、東南アジアにおいて村落組織が農村金融の発展において果たしうる役割を解明することを目的とする。
具体的には、近年経済発展がめざましく今後の制度金融の発展が望まれ、かつ日本と同様に強固な村落共同体が存在するといわれるベトナムを主な対象として、村落組織と制度金融の関係について分析する。
ベトナムではドイモイ政策の一環として、農業銀行が1988年に中央銀行から独立し、さらに農業銀行の融資を受けられない貧困世帯への低利融資を目的に貧民銀行が95年に設立された。
ベトナムの実地調査においては、紅河デルタ内の二つの集落における過去に融資を受けたすべての農家及び融資を仲介した組織の指導者等の指導層らからの聞き取り調査に続いて、農業銀行および貧民銀行の本店および調査村管轄支店にて聞き取り調査を行った。
成果の内容・特徴図1にみるように貧民銀行の融資に際しては貯蓄借入グループという共同債務グループが結成される事になっているが、実態は図2に見るとおり、共同債務は機能していない。にもかかわらず債務不履行も今のところない。また農業銀行の融資に際しても99年から集落ごとに融資を仲介する借入者グループが結成され、融資額が急増している。
ベトナムの農村金融が良好なパフォーマンスを示しているのは、実質的に集落が融資仲介を行っているからである。集落は村落内のあらゆる活動及び組織の基本単位であって、村人にとって最も身近な共同体ある。それゆえ、財政的基盤がなくてもモニタリングを行うことは容易である。
経験がいかせるであろう。
具体的データ
図1
図2
研究期間2000~2002
発表論文OKAE, Takashi, Bank Credit and RuralCommunity in Bach Coc" IIAS(InternationalInstitute ofAsian Studies) Workshop : VietnamesePeasants'' Activity, An Interaction BetweenCultureand Nature, Augst 2002
岡江恭史「ベトナム農業金融における集落の補完的役割」,農林水産政策研究所定例研究(1905回)報告,平成14年10月
岡江恭史「2000年8月ソム・チャイノイ金融調査報告」『百穀社通信』第12号,平成15年7月刊行予定
岡江恭史「2001年12月農村金融機関調査報告」『百穀社通信』第12号,平成15年7月刊行予定
岡江恭史 『熱帯農学事典』(「共有資源」「村落共同体」「農業金融」等を担当)、養賢堂、平成15年刊行予定
岡江恭史「ベトナムにおける村落組織と農村金融」農林水産政策研究,投稿中
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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