カンキツ「宿毛小夏」の施設栽培を利用した早期出荷

カンキツ「宿毛小夏」の施設栽培を利用した早期出荷

タイトルカンキツ「宿毛小夏」の施設栽培を利用した早期出荷
要約「宿毛小夏」は、他の日向夏品種よりクエン酸含量が低く、糖度も高いため、施設栽培において約1カ月早い出荷が可能で、着果負担を軽減できる。
担当機関高知県農業技術センター果樹試験場 常緑果樹科
連絡先088-844-1120
区分(部会名)果樹
区分(部会名)四国農業
専門育種
研究対象果樹類
分類指導
背景・ねらい
日向夏の一部の産地においては、寒害によるす上がり防止対策として施設栽培が行われている。しかし、施設栽培においても減酸が遅く、暖冬の年には収穫時期に露地物との差がなく、施設栽培の特徴を出せていない。そこで、施設栽培での早期出荷に適した品種を選定する。
成果の内容・特徴
  1. 施設栽培での「宿毛小夏」は、日向夏、「面内小夏」に比較し、糖度が約0.5%高く、クエン酸含量は0.4~0.5g/100g低いため、早くから食味が良く早期出荷が可能である(表1、図1)。このため、着果負担が軽減され、隔年結果が少ない(図3)。
  2. 糖成分であるフラクトース、グルコースは、品種による差はみられなかったが、スクロースは、「宿毛小夏」が高く、全糖も高くなった(図2)。
  3. 従って、人工受粉を行う時期は、雌花の開花率が40%以上の早期に実施するのが望ましい。
成果の活用面・留意点
  1. 着果の安定のため、日向夏と同様に受粉樹が必要である。
  2. 「宿毛小夏」は、日向夏、「西内小夏」に比較し、果面が荒れやすい。
  3. 果皮障害の果面のヤケ症状は、日向夏と同程度で、15~20%の発生率である。
  4. 「宿毛小夏」の収量性は日向夏よりやや劣る程度である。

具体的データ
表1
図1
図3
図2
予算区分県単
研究期間1998~1999
研究担当者五百蔵茂、真鍋 糺、青木俊和、谷岡英明、田中満稔
発表論文なし
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat