ヤシガラ培地を用いたトマトの循環式養液栽培

ヤシガラ培地を用いたトマトの循環式養液栽培

タイトルヤシガラ培地を用いたトマトの循環式養液栽培
要約トマトのヤシガラ培地を用いた 循環式養液栽培はロックウール栽培に比べ品質,収量が同等以上である。また,栽培期間中の培養液組成がヤシガラ培地の方がロ ックウール培地より安定するため,培養液を6ヶ月更新せずに栽培することが可能である。
担当機関徳島県立農業試験場 野菜科
連絡先088-674-1660
区分(部会名)四国農業
専門栽培
研究対象果菜類
分類普及
背景・ねらい
トマトの養液栽培では施設費が安く,栽培が安定しているロックウール栽培の普及が進んでおり,徳島県でも約8haの面積がある。しかし,環境保全的にはロックウール栽培では使用済のロックウールの廃棄や培養液のかけ流しや更新に伴うハウス外への廃液が問題になることが予想される。そこで,廃棄が容易な有機培地を用い,廃液のない環境保全型養液栽培技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. ヤシガラ培地はK,Na,Cl,が培養液中に溶出する傾向があるのに対し,ロックウール培地はほとんど培養液成分に影響を与えない(表1)。
  2. 栽培期間中の培養液タンク内の成分組成はロックウ-ル培地では培養液無更新によりP、K濃度の低下とCa、Mg濃度の上昇により組成バランスが乱れるが、ヤシガラ培地では培養液無更新でも組成バランスは比較的安定する。(図1)
  3. トマトの収量はヤシガラ培地を用いると培養液を6カ月更新せずに栽培しても、1ケ月に1回更新したものと同等以上が得られる。これに対し、ロックウ-ル培地は培養液無更新では培養液を更新したものより空洞果が多く上物収量が低下する(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. トマトの循環式ロックウール栽培において,ロックウールをヤシガラに替えることによって本栽培が可能となる。
  2. 作型は9月定植の7~8段摘心栽培に適応する。
  3. ヤシガラは細目で板状に成型したものを使用する。

具体的データ
表1
図1
図2
予算区分(国補)地域基幹農業技術体系化促進研究COLOR="#000000"
研究期間2000~2003
研究担当者久米洋平、杉本和之、板東一宏
発表論文なし
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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