ROVを使用した定置網漁場診断

ROVを使用した定置網漁場診断

タイトルROVを使用した定置網漁場診断
要約定置網の流出は固定具の事故が多い。そこで、19トン型調査船うしおとROVにより固定具の水中診断を実施した。その結果、損傷箇所の早期発見による事故防止が図られ、また固定具の特性解明により設計改善にも活かされる。
担当機関神奈川県水産総合研究所相模湾試験場
連絡先0479-44-5947
区分(部会名)水産
専門漁業生産
研究対象魚類
分類普及
背景・ねらい相模湾試験場では急潮や波浪から定置網を守る対策研究に取り組み、回流水槽実験により、大浮子の浮力や形状の改良等が定置網の抵抗減に有効であることを明らかにして現場に活かした。一方、事故原因を究明する中で錨や土俵の移動や網類の切断が非常に多いことが判り、水槽実験と並行して現場の固定具に関する研究が必要となった。しかし、これらの箇所は、大水深(50~150m)や網類の長さ(150m~250m)から原因の研究が困難とされ、本県を始め全国の定置網漁場でその研究方法の開発と固定具に関する研究が望まれていた。
成果の内容・特徴
  1. 漁場診断
    平成9年~平成12年6月までに延べ45回の漁場診断(図表照)を行った。45件の危険個所(錨の転倒、ワイヤーロープの被覆剥離等)、67件の注意箇所(錨の潜掘、錨鋼の交差)を発見し、事故防止に役立った(表参照)。
  2. 固定具の種類による障害特性(金錨,土俵,コンクリートブロック)
    金錨は水面からの投入による転倒が多く、また、海底流による潜掘が把駐力を減少させる。土俵は石廻しの隣接部の重なり損傷が多く、また、軟泥地質では緩傾斜面でも土俵の滑動が起こる。コンクリートブロックの安定度は高いが、残置により障害物となり、漁場の安全性を阻害する。
  3. 網類の損傷特性(ワイヤーロープ,化繊ロープ)
    ワイヤーロープは流向流速により海底着低距離が変化し、小石等の障害物との擦れにより表面被覆は短時間で破損する。化繊ロープ(軽比重)は流向流速と付着物量の関係により沈下傾向が変化し、岩礁部との接触、切断が発生する。
成果の活用面・留意点漁場毎の固定具、網類の損傷特性から固定システム改善の必要性を漁場と協議し、固定具の設計指針を作成中である。
具体的データ
図表
図表
研究期間1997~2003
研究担当者石戸谷博範
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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