ズワイガニとカレイ類を分離漁獲するかけまわし式底引き網の開発

ズワイガニとカレイ類を分離漁獲するかけまわし式底引き網の開発

タイトルズワイガニとカレイ類を分離漁獲するかけまわし式底引き網の開発
要約ズワイガニとカレイ類を分離漁獲することを目的とした網を開発し、試験操業を行った結果、入網したズワイガニの約90%を下網に逃がしながら、カレイ類の約87%を上網で漁獲することができた。
担当機関福井県水産試験場海洋資源部管理研究グループ
連絡先0770-26-1331
区分(部会名)水産
専門漁業生産
研究対象ズワイガニ・カレイ
分類行政
背景・ねらい本県の底びき網漁業の漁期はおおむね9月~翌年6月であるが、ズワイガニの漁穫は11月~翌年3月しか認められていない。このことからズワイガニの漁期でない期間に混穫されるズワイガニは水揚げ出来ず、再放流する必要がある。しかし、船上に上げた後再放流しても生存率は低く、資源の無駄となる。そこでズワイガニの資源確保を目的として、一旦入網した漁獲物の中からズワイガニだけを海底に逃がし、カレイ類等有用な魚は漁獲できるような漁具の改良、開発を行った。
成果の内容・特徴
  1. 実際の操業で使われている底引き網に、身網を上下に2分する中網を設け「は口」付近に目合約60cmの選別網を付けた。カレイ類は泳いで上網に入りズワイガニは選別網を抜けて下網に逃げるようにした。
  2. 中網への昇り始め位置を変えた2種類の網(昇り始めが前方にあるものをAタイプ、後方にあるものをBタイプとする)を用意し、中網を浮かすための浮子の有無によって選別網と海底との角度を変えた4条件で6月に越前町沖で試験操業を行った。曳網時間は1時間とした。(図1)
  3. 設定したいずれの条件でも入網したズワイガニの約90%が下網に逃げたが、カレイ類の上網への漁獲割合は26%~87%と違いが見られた。(図2)
  4. 上網と下網に入った漁獲物の体長、甲幅に有意差は見られなかった。
成果の活用面・留意点下網部分の開放で、一旦入網したズワイガニの約90%を海中で逃がせることが可能となる。よってズワイガニの生存率が海上再方流より上昇すると考えられ、ズワイガニの資源保護に役立つものと期待される。今後はカレイ類の漁獲が良好な「Aタイプ浮子なし」の網を更に改良して通常操業網との比較を行い、漁業者への普及を図りたい。
具体的データ
図表
図表
予算区分国庫補助
研究期間1999~2000
研究担当者掘江 充、松崎 賢
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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