核酸比によるカタクチイワシ仔魚の摂餌開始期における栄養状態の判定手法

核酸比によるカタクチイワシ仔魚の摂餌開始期における栄養状態の判定手法

タイトル核酸比によるカタクチイワシ仔魚の摂餌開始期における栄養状態の判定手法
担当機関独立行政法人水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所 生産環境部 沿岸資源研究室
連絡先0829-55-0666
区分(部会名)水産
背景・ねらい
  • 天然でのカタクチイワシ仔魚の死亡要因は主に飢餓や捕食であると考えられているが、どちらがどの程度の影響を及ぼしているのかという点についての知見は少ない。
  • 本研究では飢餓に着目し、天然カタクチイワシ仔魚の栄養状態を判定するための手法を確立する。
成果の内容・特徴
  • 飼育下のカタクチイワシ成魚が自然産卵した卵から得た仔魚の飼育実験を行った。
  • カタクチイワシ仔魚は20℃で孵化後3日目、25℃で孵化後2日目から摂餌開始が可能となり、両水温区ともこの後1~2日目の間に餌を食べなかった場合、その後に餌を与えても死亡することを明らかにした。
  • このときの核酸比(RNA/DNA)の平均値から、生死を判定する核酸比の値を求めた。その値は20℃で0.58、25℃で0.54であった。
  • 1日当たりタンパク質増重率Gp、核酸比Rと飼育水温Tとの関係から、生育の有無を判定するための関係式を求めたところ、Gp=44.5R+0.822T-60.2で表された。
成果の活用面・留意点
  • 天然で採集されたカタクチイワシ仔魚について個体別に栄養状態を判定することが可能となった。今後、飢餓による死亡率の推定や初期生残に及ぼす餌料の影響の解明が期待される。
具体的データ
図表
予算区分一般研究
研究期間2001~2005
研究担当者河野悌昌、銭谷 弘
発表論文Kono N., Tsukamoto, Y. and Zenitani, H. 2003. RNA:DNA ratio for diagnosis of the nutritional condition of Japanese anchovy Engraulis japonicus larvae during the first-feeding stage. Fisheries Science 69 (6). 1096-1102.
発行年度2004
収録データベース研究成果情報

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