オオクチバスの避妊技術

オオクチバスの避妊技術

タイトルオオクチバスの避妊技術
担当機関滋賀県水産試験場 生物資源担当
連絡先0749-28-1611
区分(部会名)水産
背景・ねらい現在、オオクチバス等の外来魚の撲滅を目指して、積極的な駆除事業が実施されている。その結果、外来魚の生息量が減少し、捕獲による駆除が困難になると予想される。その段階で外来魚の駆除を一層進めるためには、捕獲とは異なる方法での対策が望まれる。そこで、生息量が減少した時点で漁獲された大型のオス親魚に避妊手術を施して戻すことにより、天然水域のオオクチバスの繁殖を抑制し、将来的にオオクチバスを根絶する技術の開発を行っている。
成果の内容・特徴オオクチバスの輸精管切断による避妊について図1に示す3とおりの方法を検討した。
これら手術は2004年3月22日に行い、同年4月23~27日に手術したオス親魚をメス親魚と共に産卵床を設置した試験池に同年9月20日まで収容した。この間、産卵行動やふ化率を観察した。対照としては無手術のオス親魚を用いた。
その結果、何れのオス親魚も通常の繁殖行動を示したが、繁殖に失敗したオス個体の割合(受精卵が得られなかったオス個体の割合)は、方法1では50%方法2では73%、方法3では38%であった。なお、無手術のオス親魚は、全て通常の繁殖行動を示し、どのオス個体を用いた場合も受精卵が得られた。(図2)
手術技術上の問題点として、方法1と方法3は生殖孔からカギ針または熱源を挿入し魚体内で作業を行うため、目視による判断ができず、輸精管の切断が不確実な場合がある。しかし、方法2では輸精管の一部を体外に引き出して切断するため容易に、しかも確実に手術が行える。
これらの結果、輸精管部分を引き出して切断する方法2が現在のところ最も有効な手術方法と考えられる。
成果の活用面・留意点
  • オス親魚の避妊手術は捕獲駆除によってオオクチバスの生息量が一定量以下に減った時点で導入することで効果が望める。
  • 捕獲されたオス親魚全てを手術するのではなく、他のオスを排除して産卵行動を取りやすいと思われる大型オス親魚等を手術することが望ましい。
  • 実際に天然水域で利用するためには、さらに精度の高い手術方法への改善が必要である。
具体的データ
図表
図表
予算区分県単事業
研究期間2004~2006
研究担当者関 慎介
発表論文滋賀県水産試験場研究報告に投稿予定
発行年度2004
収録データベース研究成果情報

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