色落ちノリの色調評価技術の開発

色落ちノリの色調評価技術の開発

タイトル色落ちノリの色調評価技術の開発
担当機関三重県科学技術振興センター水産研究部 鈴鹿水産研究室 河川
連絡先0593-86-0163
区分(部会名)水産
背景・ねらいノリの色落ちは程度の差が大きいにもかかわらず,色落ちした生ノリの色調についての客観的な評価法は今までなかった。そこで,生ノリの色落ちの程度を色彩色差計により客観的に評価する手法と色落ちノリにみられる液胞および細胞間隙の増大現象を評価する手法を検討した。
成果の内容・特徴ノリ葉体は半透明であることから色彩色差計を校正するために用いる白色校正板の上にラップフィルムを置き,その上でノリ葉体の色調測定を行った(図1)。そして,ノリ葉体の3つの光合成色素(クロロフィルa,フィコエリスリン,フィコシアニン)含量と,L*値, a*値, b*値との回帰分析を行った。各光合成色素含量と最も強い相関がみられたのはa*値で,それぞれの相関係数はr=0.95,0.98,0.97であった。L*値との相関係数は,r=0.91,0.98,0.97,b*値では,r=0.90,0.93,0.92であった(図2)。
また,葉体組織中に占める液胞および細胞間隙の割合は葉体の顕微鏡写真を撮影後,画像解析ソフトLIA32を用いて色素体と液胞および細胞間隙に判別分類し,それぞれの面積を計測した。
色落ちしたノリでは細胞中で液胞が大きくなり,色素体は細胞内に偏って存在している。色調の低下に伴い液胞および細胞間隙の割合はa*値が0で45.8%, -1で51.6%,-2で52.4%,-3で56.5%,-4で60.1%と急激に増加した(図3)。組織中に占める液胞および細胞間隙の割合(y)と色彩色差計で測定したa*値(x)との間にはy=0.3754x2-3.8372x+44.6(R2=0.98)の関係があった。
注)CIE(国際照明委員会)1976L*a*b*表色系(JIS Z8729-1980)による。L*は明度,a*は低いと緑,高いと赤,b*は低いと黄色,高いと赤を示し,3軸が直交する3次元空間で表現される。
成果の活用面・留意点ノリの色落ちの程度に関する生産現場での客観的な評価や研究への利用
具体的データ
図表
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予算区分県単
研究期間2002~2004
研究担当者三重県科学技術振興センター水産研究部 鈴鹿水産研究室 坂口研一
発表論文坂口研一,落合 昇,Chan Sun Park,柿沼 誠,天野秀臣:色落ちノリの色調評価と硫酸アンモニウム添加海水への浸漬による色調回復,日水誌,69,399-404,(2003).
発行年度2004
収録データベース研究成果情報

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