ヤリイカのターゲットストレングスパターンの測定システムの開発

ヤリイカのターゲットストレングスパターンの測定システムの開発

タイトルヤリイカのターゲットストレングスパターンの測定システムの開発
担当機関独立行政法人水産総合研究センター水産工学研究所 水産情報工学部 海洋情報工学研究室
連絡先0479-44-5947
区分(部会名)水産
背景・ねらいヤリイカの資源量を音響調査手法によって推定するためには,その音響的な特性,特に単体の反射の強さであるTSを明らかにする必要がある.しかし,頭足類は魚よりも反射が弱く,脆弱で,形状が不安定であり,測定が困難なため断片的な報告しかなかった.そこで,新たな測定手法を開発する必要がある.
成果の内容・特徴測定環境は,循環浄化設備を持つ,2m(幅)×3.5m(奥行き)×2m(深さ)鉄製水槽内(淡水)で測定した.ヤリイカを水中に固定する懸垂機構を新たに開発した.サンプルの外套長は145mm.中央で一括してテグスを繰り出すことができ,これまで横糸の停止位置は,リールのギアによる制限によって飛び飛びであったが,改良の結果,任意の位置で停止させることができるようになった.更にターゲットと送受波器の相対的な位置関係についても効率的な設定方法を検討し,鉛直,水平方向の水中ラインレーザーを装備した。
測定条件を考慮して,超音波の周波数は,76.9kHz,ビーム幅(半角):7.4度,パルス幅:0.4msを使用した.送受波器の周回半径は,1.4m,周回範囲は±30度,ステップ角1度,精度0.02度である.TS値は,-66.8~-41.8dBの値をとり,複数のピークが見られた.往復のデータはよく一致している.
成果の活用面・留意点近年,音響手法は水産有用魚種の資源量推定に用いられるばかりでなく,生態系における海洋生物間の相互作用を解明するための複合技術の1つとして,魚以外も対象として各種水棲生物の資源量モニターに利用されている.トランスジューサーを搭載するプラットフォームは,船以外にも繋留されたソナーや曳航体搭載型が出現し多様化している.それに伴い背方向に加えて腹方向からのターゲットストレングスデータが必要になっている.今後,背方向に加え腹方向のTSパターンを測定することによって,モニタリングの基礎データとして活用可能である.
具体的データ
図表
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予算区分運営交付金
研究期間2002~2005
研究担当者石井 憲、澤田浩一
発表論文Proc. 10th Int. Cong. on Sound and Vibration, Stockholm, Vol. 5. pp. 2499-2506. (2003)
Proc. 1st Int. Conf. on SCCE, Athens, Vol.II, pp. 836-841. (2004)
ABSTRACTS OF 2004FY SPRING ANNUAL MEETING OF THE JAPANESE SOCIETY OF FISHERIES ENGINEERING, TOKYO JAPAN, (2004)
発行年度2005
収録データベース研究成果情報

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