グミ(有害生物)の高塩分処理による駆除技術開発に成功

グミ(有害生物)の高塩分処理による駆除技術開発に成功

タイトルグミ(有害生物)の高塩分処理による駆除技術開発に成功
担当機関福岡県水産海洋技術センター 研究部 海洋環境課
区分(部会名)水産
専門漁場環境
研究対象他の棘皮動物
分類普及
背景・ねらい
平成元年に筑前海の沖合域で発生したナマコの一種であるグミは、11年以降は特に沿岸域に分布域を拡大し、2そうごち網やえびこぎ網、刺網等さまざまな漁業に大きな被害を及ぼしています。そこで、漁業被害を軽減させるためグミの生息分布調査、生態研究及び駆除技術の開発に取り組んできました。

成果の内容・特徴本センターのこれまでの研究で解明したグミの分布や基礎的な生態などを踏まえて、16年度からグミ駆除技術の開発に取り組み、その結果、グミの高塩分処理による駆除技術を開発しました。

 塩分を利用した処理法は、(1)直接グミに重量の5%以上の塩を散布し、全体に行き渡るように攪拌する方法と(2)(10%以上の高濃度の塩水に5分間程度浸漬する方法の2つで、いずれもグミは体液を排出することで収縮、変形し、この過程で成熟が進んでいる個体は体皮が破れて生殖腺が露出する等の損傷を受けます。

この方法には以下のような特徴があります。

・塩による処理のため環境に与える影響がほとんどない。

・方法が簡単で低コスト処理ができ、漁業者が操業時にも容易に実行できる。

・漁業者が自分たちでできることから広く普及することが望める。

また、効果としては、以下のことが考えられます。

・生殖腺を体外に露出させることにより損傷を与えグミの再生産を阻害できる。

・操業時に入網したグミをその場で塩分処理を行うことでグミの移動拡散が防げる。

・生息量の減少により操業被害の軽減、漁場の回復、漁獲の向上が望める。

また、塩分処理をしたグミを魚類や甲殻類が捕食することが分かり、餌として有効利用できる可能性も示唆されています。

成果の活用面・留意点
この方法を用いた駆除事業を行うなかで、その効率化を図るとともに漁業者への普及を更に進めます。


具体的データ
図表 <a href="/media/chart/0000617743/0000062724" class="icon_pdf">PDFファイル</a>
予算区分県単事業
研究期間2004~2005
研究担当者松井繁明(研究部 海洋環境課)
発表論文福岡県水産海洋技術センター研究報告、第15号、P77~83、2005年3月
発行年度2006
収録データベース研究成果情報

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