アカモクの分布特性と環境条件

アカモクの分布特性と環境条件

タイトルアカモクの分布特性と環境条件
担当機関山形県水産試験場 浅海増殖部
区分(部会名)水産
専門増養殖技術
研究対象ほんだわら
分類研究
背景・ねらい
アカモク(Sargassum horneri)は、成長が早く、アワビなど有用貝類の餌料としても価値が高い。増殖や効果的な藻場造成を図るには、海域における分布条件について知見を得ることが特に重要である。そこで、陸上からの観察及び海中調査により群落の平面的な分布の特徴や分布に好適な水深と底質条件を明らかにする。

成果の内容・特徴・群落が発達した5~6月に、鶴岡市小波渡海域において陸上から分布域の目視調査を、また、海中において藻体の海面における広がりを測定した。さらに、定線を設けて水深、底質とその分布の関係を調査した(図1,図2)。
・群落は、岩礁や小島の南東側の海域に形成されていた。これらの場所は、山形県海域で卓越する北~北西方向から打ち寄せる波が弱まる海域にあたることから、波浪は本県における平面的な分布を制限するひとつの要因と考えられる(図3)。
・アカモクは50~100cmの水深帯に多く、これより浅所あるいは深所には殆ど分布が見られなかった。また、分布する海底の底質は、岩盤、転石に限られ、転石の大きさは30~100cmであった。その底質環境として、岩盤や一定以上の大きさの転石からなる安定した基質のある場所が適している(図4)。
成果の活用面・留意点
・藻場造成においては、海域の静穏性と前述した水深帯と底質の条件に適合した場所を選定することが必要であるが、水深帯と底質の条件を満たさない場所においては、基質の設置などの造成手法によりアカモクに適した生育環境を創造することが可能と思われる。
・本県の藻場(ホンダワラ類)は概して岩礁や人工施設の内側などに発達していることから、藻場の造成に際しては海域の静穏性の確保が重要になるが、アカモクにおいては特に静穏な環境が必要である。
・日本海の離島にはより深所に生息するアカモク個体群が知られており、本研究は山形県本土沿岸域における知見であることに留意が必要である。

具体的データ
図表 <a href="/media/chart/0000617768/0000062750" class="icon_pdf">PDFファイル</a>
予算区分県単
研究期間2006~2007
研究担当者粕谷和寿、平野 央
発表論文なし
発行年度2007
収録データベース研究成果情報

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