より使いやすいアサリマイクロサテライトマ-カ-を開発

より使いやすいアサリマイクロサテライトマ-カ-を開発

タイトルより使いやすいアサリマイクロサテライトマ-カ-を開発
担当機関生産環境部 藻場 干潟環境研究室
独立行政法人水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所
区分(部会名)水産
専門生態系
研究対象あさり
分類研究
背景・ねらい
アサリの資源回復を図るためには、海域内におけるメタ個体群の範囲や親個体群の特定を行い、その保全や種苗放流による積極的な対策を施す必要がある。海域内のメタ個体群の範囲や親個体群の特定は、浜口他(2005)が提唱しているように、海水流動数値シミュレ-ションと幼生動態調査を組み合わせた方法とマイクロサテライト等の高精度遺伝子マ-カ-を使用した方法の両方を組み合わせることによって可能となる。しかし、アサリでは核DNAの特性からマイクロサテライトマ-カ-の特定はいずれも失敗に終わっていた。そこで、本研究では先端技術を活用した平成17年度に実施した農林水産研究高度化事業・課題即応型調査研究で開発した技術を活用し、より使い易いアサリマイクロサテライトマ-カ-を開発した。

成果の内容・特徴開発した9つのアサリマイクロサテライトマ-カ-を使ってアサリの個体群解析を試行したところ本マ-カ-が有効であることが判った(図1はそのうち最も多型を示したマ-カ-での解析結果を示す)。

成果の活用面・留意点
・近接する個体群の関係解析が可能となり、浮遊幼生動態調査と組み合わせることによってソ-ス・シンクの関係を解明できる。これによりアサリ資源増殖に資する保護策を策定できる。現在、当研究室と環境動態研究室が福岡県、大分県、山口県、広島大学、愛媛大学CMESと共同で研究を進める周防灘の浮遊幼生動態の解析結果と今回開発した手法による周防灘沿岸の個体群間の関連解析結果を組み合わせることによって、周防灘の各個体群の関連や親個体群の特定が可能となり(図2:概念図)、大分県や山口県が進めるアサリ地先型資源回復計画等に有用な知見を供給できるようになる。
・高精度の産地判別技術に適用可能。


具体的データ
図表 <a href="/media/chart/0000617799/0000062790" class="icon_pdf">PDFファイル</a>
予算区分運営費交付金
研究期間2004~2006
研究担当者安田仁奈(東京工業大学大学院)、干潟環境研究室)、佐々木美穂(藻場、長井敏(有毒プランクトン研究室)、浜口昌巳
発表論文Yasuda, N., S. Nagai, A. Yamaguchi, C. L. Lian, M. Hamaguchi,Development of microsatellite markers for the Manila clam Ruditapes philippinarum.Molecular Ecology Notes,7: 43-45, 2007.
発行年度2007
収録データベース研究成果情報

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