炭酸ガスとエタノール製剤との併用によるクロアワビ稚貝の剥離処理について

炭酸ガスとエタノール製剤との併用によるクロアワビ稚貝の剥離処理について

タイトル炭酸ガスとエタノール製剤との併用によるクロアワビ稚貝の剥離処理について
担当機関佐賀県玄海水産振興センター 種苗開発担当 中牟田弘典
区分(部会名)水産
専門飼育環境
研究対象あわび
分類研究
背景・ねらい
アワビ類は単価が高く、佐賀県玄海地区漁業の主対象種の一つであり、玄海水産振興計画でも栽培漁業対象種として位置付けている。このため、(社)佐賀県玄海栽培漁業協会でエゾアワビ種苗の量産を、玄海水産振興センターでクロアワビ種苗の試験生産を行っている。
 アワビ類人工種苗の生産工程では、付着珪藻板等から稚貝を間引きする密度調整作業、殻長を揃える選別作業、出荷時の計数作業において、パラアミノ安息香酸エチル等の剥離剤の使用が不可欠であるが、2003年の薬事法改正以後は、パラアミノ安息香酸エチルの使用が困難な状況となっている。
 このため、クロアワビ稚貝(18.7±5.3mm)を用い、炭酸ガス(液化炭酸ガスを使用し、通気後の海水のPHが5.20となるよう調整)とエタノール製剤(エタノール濃度で0.25~3%)を併用した剥離溶液による剥離率、作業時間及び稚貝の生残、成長への影響について検討した。

成果の内容・特徴・炭酸ガスとエタノール製剤の併用により、剥離率が向上し、エタノール濃度が高いほど剥離率は高く、作業時間も短縮できた。
 ・炭酸ガスとエタノール製剤併用剥離処理が、クロアワビ稚貝の成長、生残に得たえる影響はほとんど認められなかった。
・炭酸ガスとエタノール製剤をエタノール濃度で0.5%併用することにより、剥離作業が実用レベルで効率的に実施できると考えられた。

成果の活用面・留意点
今後は、一口アワビとして海面養殖されているエゾアワビの密度調整・選別・出荷時にも本剥離処理技術を活用したい。


具体的データ
図表 <a href="/media/chart/0000617881/0000062914" class="icon_pdf">PDFファイル</a>
予算区分県単独事業
研究期間2005~2006
研究担当者中牟田 弘典 佐賀県玄海水産振興センター
発表論文平成18年度佐賀県玄海水産振興センター業務報告栽培漁業技術開発研究第35巻第1号に記載予定
発行年度2007
収録データベース研究成果情報

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