近海はえ縄船向け軽量トリラインの性能検証と実用化

近海はえ縄船向け軽量トリラインの性能検証と実用化

タイトル近海はえ縄船向け軽量トリラインの性能検証と実用化
担当機関独立行政法人水産総合研究センター遠洋水産研究所
熱帯性まぐろ資源部 混獲生物研究室
連絡先054-336-6047
区分(部会名)水産
専門漁業生産技術
研究対象海鳥類
分類研究
背景・ねらい
海鳥混獲回避措置が広く使われ効果を発揮するためには,高い回避効果だけでなく実行可能性と経済性を兼ね備えている必要がある。ミナミマグロ漁業のオブザーバデータを用いて,トリラインの仕様を調べた結果,南極海の底はえ縄等で使用され,2又型の長いオドシを下垂させる標準型トリラインと短いppバンドを多数挟み込んだ軽量型トリラインの2種類が使用されていることが明らかとなった(図 1)。そこで北西太平洋で操業する日本のはえ縄漁船に最も適合したトリラインを開発することを目的として,トリラインの効果に影響を及ぼす要因と回避効果を明らかにし,さらに,北西太平洋にて標準型と軽量型トリラインによる混獲回避効果の比較を行った。
成果の内容・特徴・ミナミマグロオブザーバデータを用いたモデル解析の結果,アホウドリ類の混獲回避効果は主ラインが長いほど高くなり,主ラインの材質やオドシの材質によって変わらないことが示唆された。
・ミナミマグロ漁業において,標準型トリラインと軽量型トリラインではアホウドリ類の混獲回避効果に差は認められなかった(図 2)。
・北西太平洋におけるコアホウドリを対象とした洋上実験の結果,軽量型トリラインの方が標準型トリラインよりも回避効果が高かった(図 3)。
成果の活用面・留意点
・軽量型トリラインは標準型と比べて海鳥の混獲回避効果に差がないことが確認された。
・軽量型トリラインは,回避効果が高く取り扱いやすい有望な仕様であると期待される。
・今後は商業船による大規模な導入試験により,海鳥の混獲回避効果,取り扱いやすさ,安全性などの確認と更なる改良を進める必要がある。

具体的データ
図表 <a href="/media/chart/0000617888/0000062920" class="icon_pdf">PDFファイル</a>
予算区分一般研究
研究期間2006~2010
研究担当者横田耕介、清田雅史(遠洋水産研究所熱帯性まぐろ資源部混獲生物研究室)、南浩史
発表論文南浩史. 印刷中. トリポール~日本の漁業者が生み出した海鳥混獲回避手法~. 遠洋トピックス&リサーチ.K. Yokota, H. Minami, M. Kiyota. 2008. Direct comparison seabird avoidance effect between two types of tori-lines in experimental longline operations. WCPFC-SC4-EB SWG/WP-7. 11pp.K. Yokota, H. Minami, M. Kiyota. 2007. Seabirds avoidance effect of tori-lines in the Japanese longline fishery: Comparison of tori-line streamers. WCPFC-TCC3/DP03. 5pp.
発行年度2008
収録データベース研究成果情報

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