浜中湾に放流されたマツカワ人工種苗の追跡調査

浜中湾に放流されたマツカワ人工種苗の追跡調査

タイトル浜中湾に放流されたマツカワ人工種苗の追跡調査
担当機関北海道立釧路水産試験場 資源増殖部
区分(部会名)水産
専門資源生態
研究対象かれい
分類研究
背景・ねらい
北海道えりも以西太平洋海域と岩手県でこれまでに実施されたマツカワ人工種苗の放流後追跡調査では追跡期間が最長40日であり、その後の漁獲加入までの知見は極めて少ない。また、北海道えりも以東太平洋海域では各地で種苗放流が実施されているが、放流後追跡調査は閉鎖性水域である厚岸湖で実施されているのみであった。このため、えりも以東太平洋海域の開放性砂浜域における好適放流条件及び漁獲加入までの生態を明らかにすることを目的として、2006年9月から浜中湾放流群の追跡調査を小型地曳網(水深1m以浅)と小型船曳網(水深2~8m)による採捕調査及び浜中湾周辺漁業による漁獲物の標本調査により実施した(図1)。
成果の内容・特徴(1)放流1ヶ年後の2007年9月まで、主に水深1m以浅で地曳網によって採捕された(写真1、図2)。

(2)調査対象群の月別平均全長は、10月104mm、11月131mm、5月129mm、6月152mm、7月178mm、8月201mm、9月257mm、10月292mm、11月309mmであった。放流年の11月~翌年5月まではほとんど成長せず、その後10月にかけて急速に成長した。(図2)。

(3)調査対象群の胃内容物は、浜中湾の潮間帯に高密度で分布するキタナミノリソコエビ、浜中湾の潮間帯から水深8mくらいまでに普通に分布するシオムシとエビジャコ類が主体であった(写真2)。
成果の活用面・留意点
 漁獲対象サイズ(全長30~35cm以上)に達するまでの分布、成長、食性、生息環境等が明らかになり、マツカワの生態に適した放流条件や商品価値の極めて低い小型魚の保護策などを検討するための基礎的な知見が得られる。

具体的データ
図表 <a href="/media/chart/0000617898/0000062936" class="icon_pdf">PDFファイル</a>
予算区分海域別栽培漁業推進費
研究期間2005~2009
研究担当者佐々木正義、北海道立釧路水産試験場資源増殖部 美坂 正
発表論文(1)平成19年度水産業関係研究開発推進会議栽培漁業関係研究開発推進特別部会栽培漁業太平洋ブロック会議話題提供
(2)「新たに取り組んだ地曳き網調査でマツカワがたくさん獲れました」北水試だより 75 2007
(3)「浜中湾に放流されたマツカワ人工種苗の追跡調査」水産試験研究最新成果集 Vol.7 海・川・魚を科学する 2008最新成果
発行年度2008
収録データベース研究成果情報

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