二重底ガラス容器による土壌のダイコン萎黄病に対する発病抑止性の判定法と解析

二重底ガラス容器による土壌のダイコン萎黄病に対する発病抑止性の判定法と解析

タイトル二重底ガラス容器による土壌のダイコン萎黄病に対する発病抑止性の判定法と解析
要約各種土壌のダイコン萎黄病に対する発病抑止性を簡易・能率的に判定・評価するため、二重底ガラス容器法を開発した。本法により土壌の発病抑止性を検討した結果、発病抑止性と土壌のグルコース分解活性、土壌静菌効果、放射菌密度との関係が示唆された。
担当機関福島県農業試験場 農芸化学部
連絡先0249-32-3020
区分(部会名)東北農業
専門土壌
研究対象根菜類
分類研究
背景・ねらい本病の発生は土壌の違いによって異なる。病原菌の存在にもかかわらず、発病が
相対的に少ない土壌は本病に対する発病抑止土壌と呼ばれている。しかし、
その評価方法や抑止機構解明については十分ではない。本病の発生が土壌温度により
顕著な影響を受けるので土壌温度を一定に出来る簡易なガラスポット試験法を考案し、
土壌の発病抑止力を評価する。また、発病抑止性と土壌微生物相(活性)との関係に
ついても解析する。
成果の内容・特徴
  1. 本容器は透明円筒形のガラス容器の底部をスタイロフォーム板で仕切り、二重底として、
    ここに通気用、排水用のパイプを挿したものである
    (図1)。
  2. 本容器に供試土壌を詰め、ダイコンを10粒播種する(後で5本に間引く)。発病が
    土壌温度に顕著に影響されるため、約27℃の簡易恒温水槽に設置する
    (図2)。
  3. 灌水は土壌表面から行うが、余分な水は二重底の下部に溜まるので排水管から
    サイホンを用いて管外に排出する
    (図3)。
  4. 播種後、約1ヵ月で判定・評価する。発病調査は地上部の発病、根部維管束の褐変に
    より行う。
  5. 本容器の特徴は一般のポットのように底部に穴が開いていないため、恒温水槽に
    浸すことができ、さらに他のポットの病原菌による二次汚染が回避できる点にある。
    容器が透明なため、栽培中の土壌や根の状態を観察することが出来る。圃場試験との
    対応性もある
    (図4)。
    また、本法は他の作物の土壌病害に対しても幼植物検定法として応用が考えられる。
  6. 発病抑制性と土壌のグルコース分解活性(土壌に添加したグルコースの8hr後の
    消失割合)、土壌静菌効果(土壌中での病原菌体の発芽率)、放射菌密度の間に
    相関関係が認められ、抑止性の高い土壌ではこれらの活性、効果、密度が高い
    (表1)。
成果の活用面・留意点病原菌の接種は病原菌の振盪培養菌体の混和、または病度を混和することにより
行う。供試土壌は5連制の場合、5~7kg必要である。
具体的データ
図1
図2
図3
図4
表1
予算区分県単
研究期間1992~1992
発表論文1990年土壌微生物研究会講演要旨集、1992年日本土壌肥料学会講演要旨集
発行年度1992
収録データベース研究成果情報

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