ニンニク寄生イモグサレセンチュウの寄生性

ニンニク寄生イモグサレセンチュウの寄生性

タイトルニンニク寄生イモグサレセンチュウの寄生性
要約ニンニク寄生イモグサレセンチュウの寄主範囲について検討した結果、非寄生と判断された植物は5種、このほかの33種の植物はいずれも寄主範囲に入ると判断された。しかし、明らかな被害が確認されたのは4種のみであった。
担当機関青森県農業試験場 環境部
連絡先0172-52-4314
区分(部会名)東北農業
専門作物虫害
研究対象作物全般
分類指導
背景・ねらい本線虫の発生地におけるニンニクの被害は著しいことから、寄主範囲について
検討し、代替作物選択のための基礎資料とする。
成果の内容・特徴
  1. ニンニク寄生イモグサレセンチュウの寄主範囲を明らかにするため、
    被害発生ニンニク圃場や人為汚染土壌を詰めたプランターまたはポットで38種の
    植物について被害症状発生の有無、線虫の寄生状況等について検討し、以下の
    結果が得られた
    (表1)。
  2. テッポウユリ、スイセン、チューリップ、グラジオラス及びダリアでは鱗茎または
    塊根掘取時に稀に線虫が検出されることはあったが、その後、調査室で2か月以上
    保管しても何等の被害症状も発生せず、線虫もまったく検出できなくなったことから、
    これら5種の植物は非寄主植物と考えられた。
  3. 上記5種植物以外ではいずれの植物でも本線虫の寄生が認められ、寄主範囲に入るものと
    考えられた。一方、被害症状については、アイリス、ラッキョウ、ジャガイモ、
    マメ科植物、ハツカダイコンを除くといずれの植物でも本線虫の寄生によると
    考えられる被害症状はみられなかった。
  4. アイリスでは中臣ら(1985年)等が、ジャガイモではTHORNE(1945年)が記載したと
    同様の被害状況が確認され、被害部位からは多数の本線虫が検出された
    (表2)。
  5. ラッキョウでは、収穫期までの被害は確認できなかったが、収穫後貯蔵中に線虫が
    著しく増殖し、鱗片が乾腐状に乾涸した。被害部位からは多数の本線虫が検出された。
    ラッキョウにおける本線虫の寄生・加害は日本における初確認である。
  6. マメ科作物では、生育初期に、茎の地際部の亀裂や発根部付近の褐変がみられ、
    インゲンマメで著しかった。また、ハツカダイコンでは、肥大根に黒色斑が見られることが
    あったが、これら植物の生育は対照区と同等かまさり、生育にはほとんど影響ないものと
    考えられた。
成果の活用面・留意点
  1. ジャガイモを植え付けた圃場は、ニンニクが収穫期には枯死するほどの激発圃場で
    あったにもかかわらず被害状況が確認されたのは収穫した114塊茎中2塊茎であり、
    さらに検討が必要であろう。
  2. マメ科作物では、生育初期の線虫寄生数が多い傾向にあり今後、生育中~後期の
    被害についても検討が必要であろう。
具体的データ
表1
表2
予算区分県単
研究期間1992~1994
発表論文なし
発行年度1992
収録データベース研究成果情報

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