水稲減数分裂期における冷却度と障害不稔発生程度の推定

水稲減数分裂期における冷却度と障害不稔発生程度の推定

タイトル水稲減数分裂期における冷却度と障害不稔発生程度の推定
要約障害不稔の発生要因を予測、解明する場合、冷却度の概念が重要であり、積算冷却度により不稔歩合発生程度を推定できる。
担当機関岩手県立農業試験場 県南分場
連絡先0197-35-1411
区分(部会名)東北農業
専門栽培
研究対象稲類
分類指導
背景・ねらい平成5年の冷害は障害不稔、登熟遅延およびいもちなどの発生によるが、なかでも
減数分裂期の障害不稔による減収がおおきなウェイトを占めている。
これまで減数分裂期の障害不稔発生の程度は、減数分裂期の最低気温の程度と時間に
よっておおまかに推定してきた。しかし、本年は、県南平坦部を中心に減数分裂期の
最低気温がそれほど低くなかったところでも不稔が多発している事例があった。
このため障害不稔の発生要因を解明、予測する場合、最低気温だけでなく、総体的な
長さを加味した低温程度、すなわち冷却度の概念を考慮することが今後必要と
考えられる。
そこで、昭和55年以降の障害不稔発生年の冷却度と不稔歩合との関係について
検討した。
成果の内容・特徴
  1. 内島(1976)の報告を参考に冷却度を以下のように算出した。
    平均日冷却度=20-平均気温(但し平均気温が20度C以上の場合は、0とする)
    平均気温は、毎正時(1時~24時)の値による平均値。
  2. 積算冷却度=∑[i=1..10](平均日冷却度)
    期間は減数分裂期(葉耳間長0日)の前5日、後4日の計10日間とする。
  3. 積算冷却度による不稔歩合発生程度の推定

    図1 積算冷却度と不稔歩合の関係
    (平成5年、ひとめぼれ)
    図2 積算冷却度と不稔歩合の関係
    (平成5年、昭和55年、ササニシキ)
    図3 生育時期別冷却度
    (平成5年、ひとめぼれ)
    図4 積算冷却度と不稔歩合の関係
    (昭和63年、アキヒカリ、ササニシキ)
成果の活用面・留意点
  1. 表中「*」印は、データ不足のため検討できなかった。
  2. 岩手県では不稔歩合推定の指標がないので、普及指導上の参考事項として活用する。
  3. ここで示した前歴とはあくまでも幼穂形成~減数分裂期の低温程度に限る。
予算区分県単
研究期間1993~1993
発表論文なし
発行年度1993
収録データベース研究成果情報

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