平成6年に秋田県で発生した復元田における水稲の障害不稔

平成6年に秋田県で発生した復元田における水稲の障害不稔

タイトル平成6年に秋田県で発生した復元田における水稲の障害不稔
要約平成6年、秋田県で低温によらない水稲の障害不稔が発生した。発生した圃場は10年程度畑として継続した来歴をもち、透水性が著しく不良で、メタン生成活性と稲体の鉄、マンガン含量が正常な稲とは異なっていた。
担当機関秋田県農業試験場 環境部 施肥改善担当
連絡先0188-39-2121
区分(部会名)東北農業
専門土壌
研究対象稲類
分類指導
背景・ねらい平成6年は復田面積が多くなり、長期間畑であった多くの圃場が水田に復元された。
前年に復田した圃場では、その年不稔が見られたが、
低温による不稔と他の障害による不稔と区別ができなかった。しかし、
高温年である本年も不稔が発したことから、
現地調査と稲体、土壌の採取を行い、その原因と対策について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 不稔の症状は低温によるものに酷似していた。すなわち葉色が濃く、
    穂の外見は正常稲と区別できない。部分的な登熟はするが傾穂はしない。
  2. 玄米収量は部分的不稔の場合で300kg/10a、全面に発生した圃場で
    120kg/10aであった。
  3. 土壌断面調査では、作土部、鋤床上部が強くグライ化しており、
    透水性が極端に不良であることが認められた
    (図1)。
  4. メタン生成活性は対照田(連作水田)に比して低く、
    還元状態における有機酸等の有害物質の分解能が不稔発生田では低下していたことが
    推定された
    (図2)。
  5. 稲体の窒素、燐酸、加里の吸収量では大差がない。しかし、
    不稔の稲は鉄の吸収量が多く、マンガンの吸収量が少ないのが特徴であった
    (表1)
成果の活用面・留意点畑経歴が長い圃場を復田する場合は、土壌の有害物質を分解、無毒化する能力が
低下している場合があるので復田予定圃場では新たな有機物を施用しない。
また、過度の代かきを避け、適度な透水性を確保するとともに中干しは
必ず行うなどの水管理を徹底する。
具体的データ
(図1)
(図2)
(表1)
予算区分県単
研究期間1994~1994
発表論文なし
発行年度1994
収録データベース研究成果情報

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