青森県内で発生するニンニクモザイク病の病原ウイルス

青森県内で発生するニンニクモザイク病の病原ウイルス

タイトル青森県内で発生するニンニクモザイク病の病原ウイルス
要約青森県内で発生するニンニクモザイク病はニンニクモザイクウイルス(GMV)ではなく、アブラムシ伝染するリーキイエローストライプウイルス(LYSV)とチューリップサビダニで伝染する未記載のニンニクダニ伝染モザイクウイルス(GMbMV)である。
担当機関青森県グリーンバイオセンター 微生物工学研究部
連絡先0177-28-1015
区分(部会名)東北農業
専門作物病害
研究対象根菜類
分類指導
背景・ねらい青森県内のにんにくの多くがニンニクモザイク病に感染している。これまで本病の
病原ウイルスとしてニンニクモザイクウイルス(GMV)が報告されているが、その実体
については不明な点が多かった。そこで、本病の病原ウイルスを分離し、再同定した。
成果の内容・特徴
  1. ニンニクモザイク病の病原ウイルスは以下の2種類である
    (表1)。
  2. AウイルスはChenopodium muraleやせんにちこうに局部病斑を生じ、にんにく
    ではモザイク症状をあらわす。ウイルス粒子は屈曲性に富み
    (図1左)、抗血清反応から未記載のGMbMVである。
    媒介者はチューリップサビダニである。病葉を0.5Mホウ酸緩衝液(pH8.5)で磨砕後、
    PEG処理、分画遠心、塩化セシウム平衡密度勾配遠心またはショ糖密度勾配遠心
    によってウイルスを純化し、抗血清を作成した。
  3. BウイルスはChenopodium amaranticolor, C. murale, C.quinoaに局部病斑
    を生じ、にんにくではモザイクまたは条斑モザイクをあらわす。ウイルス粒子はやや
    直線的なひも状粒子(図1右)で、抗血清反応から
    LYSVである。媒介者はアブラムシである。
  4. 青森県内のにんにくの多くはLYSV及びGMbMVに単独または重複感染している
    (表2)。
成果の活用面・留意点
  1. GMbMV抗血清の利用により、本ウイルス病の診断やウイルスフリー株作出における
    ウイルス検定が可能となる。
  2. LYSV及びGMbMV両ウイルスによるニンニクモザイク病は感染から発病まで数ヶ月を
    要し、また病徴による診断は困難である。
具体的データ
表1
図1左
表2
予算区分県単
研究期間1994~1996
発表論文ニンニクダニ伝染モザイクウイルス(仮称)の純化及び血清反応について、日本植物病理学会報、59巻1号、1993ニンニクダニ伝染モザイクウイルス(GMbMV:新称)の3''末端領域の塩基配列と遺伝子構造、日本植物病理学会報、60巻3号、1994
発行年度1994
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat