水稲乾田土中条播早期湛水方式(折衷直播)栽培における害虫の発生実態

水稲乾田土中条播早期湛水方式(折衷直播)栽培における害虫の発生実態

タイトル水稲乾田土中条播早期湛水方式(折衷直播)栽培における害虫の発生実態
要約折衷直播田における重要害虫を調査した結果、生育初期はイネミズゾウムシとイネミギワバエで、生育中・後期はセジロウンカであった。特に、前者の初期害虫は、稲の出芽直後から加害するため生育に及ぼす影響が大きいと推定された。
担当機関秋田県農業試験場 環境部 虫害担当
連絡先0188-39-2121
区分(部会名)東北農業
専門作物虫害
研究対象昆虫類
分類指導
背景・ねらい稲作の低コスト栽培として注目されている折衷直播栽培における害虫の発生及び被害の実態を明らかにするため、秋田農試圃場に直播田及び移植田を設置して比較検討した。
成果の内容・特徴
  1. イネミズゾウムシ:成虫被害盛期は6月3~5半旬で移植田よりやや多く、発生が長引く傾向がある。被害程度は年次変動があるが、移植田よりやや多い傾向がみられる(図1)。
  2. イネミギワバエ:被害は移植田と同様に6月1半旬より認められ、6月3~4半旬に盛期となり6月末にはほぼ終息する。被害は直播田で特異的に多い傾向がある。これは直播田の場合、イネの草丈が低く、しかも軟弱で流れ葉が多くなり、成虫の産卵が集中するためと考えられる(図2)。
  3. イネクビボソハムシ:発生が少なく比較は難しいが、概して移植田より少ない。この時期は直播イネの生産量が小さく、成虫の産卵に不適なためと考えられる。
  4. ニカメイガ:調査した3ヶ年とも発生が少なく比較できなかった。少発生状況が定着している現状では、直播田で集中加害を受けることは少ないと考えられる(表1)。
  5. セジロウンカ:年2回発生したが、1回目の7月6半旬~8月3半旬の発生が多い。発生量は移植田より多い傾向がある。これは直播田の場合、イネの生育が移植田に比べ遅く、葉色が濃く推移するため、成虫の産卵が集中するためと考えられる(表1)。
  6. コブノメイガ:年次間差が大きいが発生は移植田より多い。これは直播田の葉色が濃く推移するため、成虫が集中産卵するためと考えられる(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 発生する主要な害虫種が明らかになり、発生に応じて防除対応がはかれる。
  2. 害虫の種類及び発生程度に地域差があるので、この点を考慮する。
具体的データ
(図1)
(図2)
(表1)
予算区分県単
研究期間1995~1996
発表論文北日本病害虫研究会報第47号投稿中
発行年度1995
収録データベース研究成果情報

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