果樹園におけるコイル式土壌深耕機の利用法

果樹園におけるコイル式土壌深耕機の利用法

タイトル果樹園におけるコイル式土壌深耕機の利用法
要約果樹園にみられる土壌の緻密化、排水不良、有機物補給の困難等の土壌環境の改善のため、生物系特定産業技術研究推進機構が開発した、コイル式深耕機を検討した結果、根に与える影響も少なく、土壌軟化の程度は2~3年維持され、生育改善がみられた。
担当機関岩手県園芸試験場 果樹部
連絡先0197ー68ー2331
区分(部会名)東北農業
区分(部会名)果樹
専門栽培
研究対象果樹類
分類普及
背景・ねらい果樹は永年生の作物であるため、植え付け後の土壌改良が困難である。最近は、スピードスプレーヤーなど作業機の大型化に伴い、踏圧による土壌の緻密化、排水不良、有機物の深土層への補給が困難などが原因と思われる生育停滞などもみられる。特に、わい化栽培では浅根性のため生育に与える影響も大きいものと考えられる。そこで生物系特定産業技術研究推進機構(以下生研機構)が開発した、成木時でも根に与えるダメージを少なくできるコイル式深耕機について、園試で実用性の検討をした。
成果の内容・特徴
  1. 生研機構園芸工学研究部で開発されたコイル式果樹園用深耕機を使用する。
  2. 1回の処理で土の膨軟程度は2~3年間維持される(図1~4)。これにより生育不良樹では生育が改善される(表1)。
  3. 簡易的に堆肥などの土壌改良材を投入する場合、深耕予定部に施用する。
  4. 作業能率は1樹3ケ所(主幹より1m付近)の深耕を前提とした場合約4~5分(傾斜地で残積性強粘質圃場での値)である。
成果の活用面・留意点
  1. 歩行型で本機中央部に直径10cmのコイル式の深耕部が3本ある。深耕の原理はコルク栓を抜く原理で、深さ約50cmまで可能である。
  2. 歩行型で小回りが利くが1回で深耕できない場合は何回かに分けて行うと良い。
  3. コイル式であるため断根等の障害が少ない。
  4. 土を持ち上げる方法による深耕であるため、土の移動が少ない。また、深耕部は、垂直方向への回転によるため、れき質土壌でも安定的に作業が可能である。
具体的データ
(図1~4)
(表1)
予算区分国補(地域基幹)
研究期間1995~1998
発表論文なし
発行年度1995
収録データベース研究成果情報

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