非病原性フザリウム菌を利用したホウレンソウ萎ちょう病の発病抑制

非病原性フザリウム菌を利用したホウレンソウ萎ちょう病の発病抑制

タイトル非病原性フザリウム菌を利用したホウレンソウ萎ちょう病の発病抑制
要約非病原性フザリウム菌を前接種した床土でホウレンソウを14~15日間セル成型育苗し、これを移植することで、萎ちょう病を抑制できる。
担当機関岩手県立農業試験場 環境部 病害虫科
連絡先0196-88-4134
区分(部会名)東北農業
専門作物病害
研究対象葉菜類
分類研究
背景・ねらいホウレンソウ萎ちょう病は土壌伝染性の難防除病害で、生育期全般にわたり発生し、初期には苗立枯による欠株、中~後期では萎ちょう症状を呈し、重大な被害をもたらす。現状では土壌消毒以外に有効な対策はないが、環境保全に配慮した簡易な防除対策が求められている。
成果の内容・特徴ホウレンソウ萎ちょう病を交差防御する非病原性F.oxysporum菌の利用技術を開発した。
  1. 使用菌株:岩手農試保存 S3HO3菌株
  2. 非病原性F.oxysporum菌の処理方法:ショ糖加用ジャガイモ煎汁(PS)液体培地で7日間振とう培養した菌体(芽胞細胞)を野菜セル育苗培土(床土)1g当たり106個になるように混和接種し、14~15日間育苗した後、移植すると萎ちょう病の発生を抑制できる(図1)。
    この非病原性F.oxysporum菌を接種したセル苗の移植は、直播(慣行)や非接種苗の移植に比べて発病抑制効果が高い(図1、2)。
  3. 移植栽培によってホウレンソウの在圃期間を22~24日に短縮できる(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 技術の利用に当たっては、床土は野菜セル育苗培土を用い、使用するセルトレイを288穴とする。また、移植後活着までの数日間は補助潅水が必要である。
  2. 技術の普及には機械移植やチェーンポットを利用した簡易移植等を含めた体系的な技術開発が必要である。
具体的データ
(図1)
(表1)
予算区分地域重要新技術(国)、生態系活用型農業技術開発促進事業(県)
研究期間1995~1995
発表論文非病原性フザリウム菌を利用したホウレンソウ萎ちょう病の生物的防除2.処理方法,北日本病虫研報 45:72-75,1994非病原生フザリウム菌による生物防除と太陽熱消毒を組み合わせたホウレンソウ萎ちょう病の体系的防除(予報),日植病報 61:643-644(講要),1995
発行年度1995
収録データベース研究成果情報

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