窒素肥料に起因する畑土壌からの亜酸化窒素発生と硝酸態窒素の溶脱

窒素肥料に起因する畑土壌からの亜酸化窒素発生と硝酸態窒素の溶脱

タイトル窒素肥料に起因する畑土壌からの亜酸化窒素発生と硝酸態窒素の溶脱
要約畑土壌に施用された窒素肥料から発生する亜酸化窒素及び溶脱する硝酸態窒素の量は施肥窒素の種類により異なり、亜酸化窒素発生量が少ないのは、硝酸態窒素を含む複合肥料で、溶脱する硝酸態窒素量が少ないのは緩効性窒素入り化成肥料及び被覆複合肥料である。
担当機関福島県農業試験場 農芸化学部
連絡先0249-32-7787
区分(部会名)東北農業
専門環境保全
研究対象根菜類
分類研究
背景・ねらい近年、環境問題への関心の高まりから、施肥窒素由来の亜酸化窒素の発生や硝酸態窒素による水質汚染の動態把握と軽減技術の確立が望まれている。このため、その基礎データとして、各種窒素肥料の畑土壌への施用による亜酸化窒素発生や硝酸態窒素の下方への溶脱について精密ほ場において調査した。
成果の内容・特徴
  1. 褐色低地土を充填した精密ほ場1.5×1.5mを用いた。調査区として、無窒素区、尿素区、複合硝燐安加里S604:S604区、CDU化成区、LP区、ロング区を設定した。LPは、LP30:LPS100:LPSD=2:5:3で混合したもの、ロング区は100日タイプを使用した。施肥は8月10日に2.5kg/a相当量を作土全層に行い、ニンジン(新黒田五寸)を播種した。
  2. 亜酸化窒素の測定は、クローズドチャンバー法、亜酸化窒素分析はECD検出器付きガスクロマトグラフィーで行った。硝酸態窒素の溶脱として、浸透水中の硝酸態窒素濃度はイオンクロマトグラフィーで分析した。
  3. 亜酸化窒素についてみると、尿素区で施肥5日後に高いピークがみられ、その後減少し、低いレベルで推移した。CDU化成区の発生は施肥10日後から急激に上昇し、施肥15日後付近でピークが認められ、その後減少し、低いレベルで推移した。LP、ロング区では高いピークがみられなかった。
  4. 測定期間(施肥前2日~施肥後63日)中に発生した亜酸化窒素の施肥窒素に対する割合は、尿素区:0.33>CDU化成区:0.27>LP区:0.20>S604区:0.17>ロング区:0.13%であった。
  5. 4ヶ月間に溶脱した硝酸態窒素の施肥窒素に対する割合は、尿素区:15.6>S604区:10.7>LP区:9.1>ロング区:1.8>CDU化成区:1.6%であった。
    (具体的データ)
成果の活用面・留意点施肥窒素の溶出パターンや窒素の形態によって、亜酸化窒素発生や硝酸態窒素の溶脱への影響が異なることが明らかになったことから、軽減方策を確立するための基礎データとなる。
具体的データ
(具体的データ)
予算区分国庫1/2
研究期間1995~1999
発表論文各種窒素肥料の畑土壌への施用による亜酸化窒素発生と硝酸態窒素の下方への溶脱,土肥講演要旨42集(1996)
発行年度1995
収録データベース研究成果情報

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