waxyアンチセンス遺伝子導入による低アミロース水稲の作出

waxyアンチセンス遺伝子導入による低アミロース水稲の作出

タイトルwaxyアンチセンス遺伝子導入による低アミロース水稲の作出
要約青森県の主要品種「むつほまれ」に水稲のwaxyアンチセンス遺伝子を導入した遺伝子組換え体を作出した。組換え体の稔実した米粒はアミロースが減少し、この形質は後代に遺伝した。
担当機関青森県グリーンバイオセンター
連絡先0177-28-1015
区分(部会名)東北農業
専門バイテク
研究対象稲類
分類研究
背景・ねらい日本稲のwaxy遺伝子は登熟期の低温によって発現が増幅する。
そのため登熟温度の低い北の地方では米のアミロースが高めとなり、
これが食味低下の一因となっている。
食味を画期的に改善するためには、遺伝子組換え技術を応用し、
アミロース合成酵素遺伝子(waxy)の活性を抑制することによる
低アミロース良食味米系統の作出が喫緊の課題となっている。
成果の内容・特徴
  1. 稲のwaxy cDNAの一部分(1.29 kb)をアンチセンス方向に
    カリフラワーモザイクウイルス35Sプロモーター下に連結し、
    アグロバクテリウム法による形質転換によって青森県の主要品種「むつほまれ」
    に導入し、多数の遺伝子組換え体を得た。
  2. 形質転換当代に稔実した種子のアミロース含量を1粒ずつ測定して、
    明らかにアミロースの低い米粒が確認できる形質転換体を2系統(A9.12、A30)
    選抜した(図1)。
    これらのうちA9.12系統は米粒が白く濁り、アミロースは1%未満と極めて低く、
    ヨード染色で容易に判別できた(図2)。
  3. 形質転換当代において低アミロースであった系統(A9.12、A30)
    の形質は後代に遺伝し、3世代目の種子においても認められた
    (表1)。
  4. 最も低アミロースの系統(A9.12)はノザンハイブリダイゼーション解析の結果、
    waxyの成熟mRNAの蓄積が抑制され、もち米と同程度であった
    (図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 遺伝子組換え体であるため、データはすべて隔離温室において栽培した結果である。
  2. 安全性の評価を行った後に、非閉鎖系での栽培が可能となる。
具体的データ
(図1)
(図2)
(表1)
(図3)
予算区分県単
研究期間1995~1997
発表論文イネwaxy cDNAのアンチセンスを導入した形質転換イネの作出、育種学雑誌、第47巻(別1)、1997。
発行年度1997
収録データベース研究成果情報

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