リン酸蓄積ハウスにおけるトマトのリン酸無施用栽培

リン酸蓄積ハウスにおけるトマトのリン酸無施用栽培

タイトルリン酸蓄積ハウスにおけるトマトのリン酸無施用栽培
要約土壌の水溶態リン酸が5mg/100kg(1.5kg/a)以上蓄積したハウスにおけるトマトの栽培では、リン酸を無施用としても施用した場合と同程度の収量、品質が確保できる。
担当機関秋田県農業試験場 環境部 土壌保全担当
連絡先0188-39-2121
区分(部会名)東北農業
専門肥料
研究対象果菜類
分類普及
背景・ねらい秋田県のトマトの生産地では、施肥に際して、
土壌に蓄積したリン酸量やトマトのリン酸吸収量がほとんど考慮されないため、
リン酸施用量が毎年10kg/aを越える事例も珍しくない。そのため、
平均すると毎年20mg/100g(トルオーグ法)ずつリン酸が蓄積しており、
土壌及び環境への負荷が懸念される。そこで、
リン酸の蓄積したハウスにおいて、トマトのリン酸無施用栽培を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 供試圃場では、可給態リン酸2~3割が作物により吸収されやすい水溶態であり、
    調査機関を通じて最低でも5mg/100g程度(深さ30cmまで、1.5kg/a相当量)
    存在している(図1)。
  2. 水溶態リン酸が5mg/100g以上では正常果収量、正常果率、平均糖度について、
    リン酸施用の有無、土壌のリン酸量による明瞭な差が認められない
    (図2)。
  3. 土壌の水溶態リン酸量が1.5kg/a程度の場合に、
    トマトはほぼ同量のリン酸を吸収する。それ以上水溶態リン酸が存在しても、
    吸収量はそれほど増加しない(図3)。
  4. 以上のことから、土壌の水溶態リン酸が5mg/100g以上では、
    トマトはリン酸無施用栽培ができる。
成果の活用面・留意点
  1. 土壌の水溶態リン酸が5mg/100gに満たない場合でも、
    リン酸施用量は吸収量に見合う程度(2kg/a)に抑える。
  2. 未測定の場合の目安としては、
    3年以上栽培したハウスではリン酸施用量を2kg/a程度に抑え、
    5年以上のハウスでは施用しないようにする。
具体的データ
(図1)
(図2)
予算区分一般補助
研究期間1997~1997
発行年度1997
収録データベース研究成果情報

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