ニンニク根端組織からの植物体再生

ニンニク根端組織からの植物体再生

タイトルニンニク根端組織からの植物体再生
要約茎頂培養で得られたニンニク培養植物体の根端分裂組織からカルス形成を経て植物体を再生した。さらに、0.6Mショ糖で3時間の前処理を行うと効果的に再分化がおこった。
担当機関秋田県生物資源総合開発利用センター 遺伝資源開発利用センター 細胞育種
連絡先0185-45-3101
区分(部会名)東北農業
専門バイテク
研究対象根菜類
分類研究
背景・ねらい本県のニンニク産地はウイルス病の蔓延により存続の危機に瀕している。
茎頂培養によりニンニクのウイルスフリー種苗生産を行っているものの、
増殖率が低いために安定した供給は難しい。このような状況から、
再感染対策も含め、ウイルスフリー種苗の大量増殖法の確立が必要であった。
成果の内容・特徴
  1. カルス形成は根端分裂組織のみに認められる。
    このカルスはオーキシンを含む培地で培養したときのみ誘導され
    (表1)、
    2,4-D 0.1mg~1mg/リットルのとき生育が良好である。
  2. オーキシンとサイトカイニン(BA)が存在するときのみ、
    カルスとともに不定芽が形成される(表1)。
    不定芽形成率は2,4-D 0.1~0.3mg/リットル及びBA 0.1~1mg/リットル
    の組み合わせで高い。
  3. 2,4-DはNAAよりも低濃度で、カルスの誘導及び生育に効果が認められる。
    また、不定芽形成には2,4-D、不定根形成にはNAAが有効である
    (表1)。
    NAAも置床組織を0.6Mショ糖で3時間前処理すると、2,4-Dと同等の濃度で、
    カルスと不定芽の形成がみられる(表2)。
  4. 誘導した一部のカルスは植物ホルモンを含まないMS培地へ移植すると
    シュートの形成や発根が認められた(表3)。
  5. 一部のカルスは植物ホルモンを含まないMS培地へ移植すると多芽体を形成する。
    この多芽体を再び植物ホルモンを含まないMS培地へ移植することにより、
    シュートの大量増殖が可能である。
  6. 再分化シュートは植物ホルモンを含まないMS培地
    または低濃度のNAAを含むMS培地へ移植すると容易に発根し、順化育苗できる。
成果の活用面・留意点
  1. 茎頂培養と組み合わせることにより、
    効率的なウイルスフリー種苗の生産へ応用できる。
  2. 前処理を行うことによって、より効果的な種苗生産の可能性がある。
  3. 培養変異による形質変異の検定が必要である。
具体的データ
(表1)
(表2)
(表3)
予算区分県単
研究期間1997~1997
発表論文ニンニク根端組織からの植物体再生、第60回日本植物学会大会、1996年
発行年度1997
収録データベース研究成果情報

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