乳熟期の冠水による玄米品質と食味成分の変化

乳熟期の冠水による玄米品質と食味成分の変化

タイトル乳熟期の冠水による玄米品質と食味成分の変化
要約水稲は乳熟期に冠水すると登熟歩合、千粒重の低下により低収になる。等級は未熟粒の増大で規格外になる。また冠水日数が多いと食味に影響する蛋白質含量が高まり、近赤外食味分析計のスコア値は低下する。
担当機関福島県農業試験場 種芸部
連絡先024-932-7785
区分(部会名)東北農業
専門栽培
研究対象稲類
分類行政
背景・ねらい平成10年8月26日から31日にかけて、
福島県中通り地方は記録的な集中豪雨にみまわれ、
阿武隈川とその支流付近の耕地では農作物に大きな被害を受けた。
登熟初期に冠水した場合乳白米、腹白米、
変色米等の発生による品質や食味の低下が懸念される。
乳熟期の冠水と玄米の品質、食味に及ぼす影響等の知見が少ないので、
現地調査により冠水日数とこれらの影響について解析し、
今後の対策の基礎資料とする。
成果の内容・特徴
  1. 調査田は阿武隈川沿いの水田で、
    冠水日数が2日以上になると土壌の堆積がみられる
    (表1)。
  2. 冠水した水稲の精玄米重は登熟歩合、千粒重の低下により低下する
    (表1)。
    とくに3日冠水地点での低下が顕著である。
  3. 冠水日数が2日以上になると、整粒歩合が著しく低下し、
    未熟粒歩合が高まる。このため検査等級は規格外になる
    (表2)。
  4. 食味成分では、蛋白質含量が冠水日数が多いと高まり、
    近赤外食味分析計のスコア値は低くなる
    (表2)。
  5. 乳熟期の1日以下の冠水では玄米品質、蛋白質含量、
    スコア値に差がない
    (表2)。
成果の活用面・留意点2日以上冠水した水稲は、品質、食味成分が低下するので、刈り取りや調製には無冠
水の水稲と分けて作業を行う。
具体的データ
(表1)
(表2)
予算区分県単
研究期間1998~1998
発表論文なし
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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